
所信表明演説をした高市早苗首相(写真・長谷川 新)
2026年2月の衆院選で自身を応援しなかった首長の自治体の「予算を削った」と、5月に開かれた地元後援会の懇親会で語っていた簗和生農林水産相。
臨時国会召集日の10月5日には、それまでの「あいまい釈明」から一転、発言を認めて謝罪した。しかし10月9日に開かれた自民党の部会では、出席者にひと言も謝罪がなかったことから、鈴木宗男参院議員に次のように一喝されてしまった。
「ちょっと大臣、これ、親切で言うんだけどね、あなたはいま耳目を集めているわけだ。まず冒頭に『お騒がせしています』だとか『しっかり説明責任を果たしてやってまいります』という挨拶があってしかるべきではないかな。決意表明の前に人としての矜持が問われているんだよ!」
政治部記者が当時の状況を明かす。
「挨拶の冒頭、簗大臣がどのように同僚議員へ騒動の顛末を語るのか、取材陣も注目していました。ところが農政への取り組みを語る決意表明だったことから呆気に取られ、鈴木氏の “喝” に激しく同意する声もありました。
鈴木氏の言葉を受けて、簗大臣は『大変失礼いたしました。いまですね、大変みなさま方にこうした形でご迷惑、ご心配をおかけしております。私の不徳でありまして、心からみなさまにお詫びを申し上げます』と謝罪しました」
自民党内からも「大臣辞任は時間の問題」という声が広がっている。同時に、「私の大事な簗ちゃん」と簗氏を重用した高市早苗首相の任命責任も問われているが、高市首相は「とにかく働いて仕事で返せ」と続投を示唆している。
そうしたなか、10月11日に高市首相は自身のXを更新した。当然、簗大臣の問題について触れるのかと思いきや……。
高市首相は、《実りの秋、食欲の秋。》という書き出しで、まさかの “毒キノコ対策” を示したのだ。投稿では、《野山に自生しているホンシメジやヒラタケなどのキノコを摘み、自然の恵みを楽しまれる方も多いかと存じます。一方で、10月は、「毒キノコによる食中毒」が多く発生しています。》と、ニュースを賑わせている「キノコ中毒」への注意を促し、永田町を驚かせた。
「投稿には、厚労省がホームページに掲載している、間違いやすい毒キノコの写真を紹介したリーフレットへのリンクも貼る親切さです。さらに、キノコ食中毒の被害にあった人数を示し、食中毒を防ぐ方法もレクチャーしています。
たしかに国民の安心、安全には必要な啓蒙かもしれませんが、簗大臣に対して国民の怒りが爆発している時期ですから、違和感があります。
案の定、この投稿には《農水大臣がこんな時によくキノコがどうとかポストしますね。ちょっとその神経が理解できない》《やなさん続投を決めて、毒キノコの話ししてるのって何ともズレてますね》などの批判が集まっています」(前出・政治部記者)
多くの国民は、税金の私物化のような発言をした簗氏への、首相自身の考えを聞きたいのだが……。
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