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【日本一事故多発】兵庫「西神中央線合流部」加速レーンなき魔の現場…全国ワースト5の特徴とは

社会・政治 記事投稿日:2026.10.15 15:42 最終更新日:2026.10.15 16:33

【日本一事故多発】兵庫「西神中央線合流部」加速レーンなき魔の現場…全国ワースト5の特徴とは

2025年の「全国交通事故多発交差点マップ」でワースト1位の兵庫県神戸市「西神中央線合流部」(写真・馬詰雅浩)

 

「本線はバイパスみたいな感じで長区間信号がなく、おまけに長い下り坂。その途中に合流部があるのですが、加速レーンが数メートルしかなく非常に危険な印象です。本線は制限速度60キロですが、見通しがいい下り坂のため大半の車が速度オーバー。本線から来ている車は、左の合流部からの車を見るとほとんどの車がブレーキランプを点灯させています」

 

 大阪在住の本誌カメラマンがそう語るのは、2025年に最も事故が多かった交差点だ。

 

 日本損害保険協会は、9月16日、公式サイトの「全国交通事故多発交差点マップ」を更新。2025年の全国の交通事故状況と、事故が多発する交差点をまとめ、公表した。

 

 それによると、2025年、全国で発生した交通事故は28万7023件で、前年から3872件減少。そのうち交差点で発生した事故は16万8251件で、全体の58.6%となっている。

 

 この発表で全国ワースト1位になったのが、冒頭のように本誌カメラマンが語った「西神中央線合流部(兵庫県神戸市)」。ワースト1位から5位まで、交通事故鑑定人の中島博史氏(交通事故鑑定ラプター代表)に分析と解説をしてもらった。

 

・ワースト1位 西神中央線合流部(兵庫県神戸市) 23件
 信号のない三差路。本線に合流する副道で、追突事故が多発。「本線は下り坂になっていてスピードが出やすいところ。合流する際の加速レーンがないため、合流しようとする車は前の車より本線の車の方に気を取られ、追突が起きる。もともと事故が多いため、ガードレールを設置し、本線への視界を遮ろうとしたが、それが逆効果となり、事故数が倍増してしまった」(中島氏)。このガードレールはすでに撤去されている。

 

・ワースト2位 瑞江駅西通り高速下交差点(東京都江戸川区) 20件
 高速道路下の四差路。右折車と直進車の衝突がほとんど。「このような交差点では橋脚が視界を遮り、対向車線から来る車が見えづらくなっています。また、高速道路がある分、右折レーンが長くなり、右折車は直進車に対してほぼ直角になることで、さらに直進車が見えづらくなります。真ん中に高速道があることで、本線車線が左右に分かれて走りやすいので、直進車はスピードを出しやすく、黄信号でも交差点に進入することも増えるので、事故につながります」(中島氏)

 

・ワースト3位 名古屋駅交差点(愛知県名古屋市) 18件
 名古屋駅東側の駅前ロータリーにある多差路交差点。リニア新幹線の新駅開業のため、大規模な工事が進められている。「ラウンドアバウト(環状交差点)に別の十字路が重なったような非常に複雑な構造で、他の車の動きが読みづらい。私も初めてのときは、かなり戸惑いました。もともと非常に交通量が多い上に、工事があることで見通しが悪くなっており事故が多発していると思われます」(中島氏)

 

・ワースト4位 谷町4丁目交差点(大阪府大阪市) 17件
 高速道路下の四差路。主道路、従道路とも、車線数が多い。「ここもやはり高速道路の下で、車線数も多く、右折の距離が長いため、右折車と直進車の事故が多い。さらに日常的に歩行者や自転車が多い」(中島氏)

 

・ワースト5位タイ 八軒10条西11丁目3番付近交差点(北海道札幌市) 14件
 高架下の四差路。「橋脚により右折車の視界が遮られることに加え、斜めに交差しているので、進行方向によっては直進車を確認しづらい状況になる。また交通量も多いため、事故が多いと考えられます」(中島氏)

 

・ワースト5位タイ 大原交差点(東京都杉並区) 14件
 高速道路と環七通りの交差点。「アンダーパスもあり、構造が複雑。慢性的に渋滞している個所でもあり、このランキングの常連となっています。前の車とは十分車間距離をとって、交差点に進入する際はとにかく注意するしかないと思います」(中島氏)

 

・ワースト5位タイ 東天満交差点(大阪府大阪市) 14件
 京阪国道と天満橋筋、大きな道路の交差点。「大阪の中心部は道路が整備されており、歩道が広くて自転車も通行可能になっているところが多い。そのためもあって、左折あるいは右折するときに、横断歩道を走ってくる自転車を見逃してぶつかってしまうケースがたびたび見られます」(中島氏)

 

・ワースト5位タイ 生田川交差点(兵庫県神戸市) 14件
「主道路の国道2号線は片側6車線と非常に広い。これを西から来る車は右折して高速道へ入ることになるが、右折レーンが2車線ある。ただ、2車線あることで、内側の右折車は並走する外側の車によって、直進車が見えにくくなることが多く、衝突につながっている」(中島氏)

 

 このように事故が多い交差点に、何か共通点はあるのだろうか。

 

「今回上位になった交差点で多いのは、高速道路などの高架の下にあるところです。橋脚により視界が遮られることに加え、交差点が広くなり右折車と直進車の角度が直角になることで、直進車が見えづらくなってしまいます。そこで、右折車と直進車の衝突事故が増えることになります。

 

 人間はおよそ0.1秒ごとに、あちらこちらのポイントに注意点を移しています。しかし、時速40キロで走る車を運転している場合は、1秒間に10メートル進みますので、その間に10カ所しか注意出来ないことになります。そうしたときに予想外の動きをする車や自転車がいると、対応しきれないとケースがでてきます。

 

 特に交通量の多い道路では、とにかくスピードを落として、注意を十分に払えるようにするしかないと思います」(中島氏)

 

 そして中島氏は、事故を防ぐための方法についてこう語る。

 

「現在は『ストリートビュー』という、便利なものがあるので、活用しない手はないと思います。特に初めて通る道路、行く場所では、ストリートビューを使った“予習”がおすすめです。どこを通るか、どこを曲がるか、予め見ておくことで慌てずに運転できます。そして、見通しの悪い交差点はないか、路上駐車が多いなど危なそうな箇所はないかを調べておくとよいと思います。

 

 事故を回避するために大事なのは、余裕を持つことです。早めに出発することで、時間的な余裕、心理的な余裕が生まれます。そして、適切な車間距離という物理的な余裕も必要です」

 

 どんなに急いでいても、命と身体の安全が第一であることを忘れないようにしたい。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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