10月8日、参院本会議に出席した石井準一参院議員(写真・共同通信)
10月8日、参議院本会議で高市早苗首相の所信表明演説についての代表質問に、自民党の青木一彦参議院幹事長が立った。
「この日の代表質問には立憲民主党の田名部匡代幹事長も立ち、その後15日に大臣を辞任した簗(やな)和生前農林水産相に、自身を支援しなかった地元首長の自治体に対して『道路予算を大幅に削った』と発言したことを追及。高市首相に任命責任を問いました。また、青木氏は9月16日に自民党の役員人事で参院幹事長に就任後、初の代表質問でしたが、高市首相が今国会での成立を目指す消費税減税などについて質疑しています」(政治担当記者)
青木氏の参院幹事長就任をめぐっては、前任の石井準一参院議員の事実上の更迭という判断を下した高市首相に対し、党内からも疑問の声が上がっている。
「8日の本会議の前におこなわれた自民党の参院議員総会で、西田昌司参院議員が松山政司参院議員会長に対して『なぜ石井氏は解任されたのか』と声を上げたといいます。自民党の“参院のドン”のような存在の石井氏周辺では、今回の幹事長交代に疑問を持つ議員も多いようです」(同前)
党内の火種になりそうな参院幹事長交代だが、10月8日の国会では、石井氏本人の動きにも“異変”が見られたという。
「参院本会議の開会時には着席していた石井ですが、立憲の田名部氏による代表質問のあと、青木氏が質疑に立った際に石井氏の席を見ると、空席になっていました。その後、青木氏の質疑が終わり、高市首相が答弁を始めてからも席には戻らず。タイミング的に、参院幹事長人事で思うところがあった石井氏が、後任の青木氏が代表質問に立ったために席を外したのではないかと邪推してしまいましたね」(取材した記者)
なぜ石井氏は青木氏が代表質問をおこなっていた際に席を立っていたのか。本誌は石井氏の事務所に席を立った理由について質問を送ったが、「回答せず」という連絡があった。
石井氏が参院幹事長を交代した9月には、内閣改造も行われ、林芳正氏が総務大臣を外れ、閣外に出ている。10月5日には茂木敏充外相と会食、7日も国光あやの衆院議員ら4人で会食する姿を本誌は確認している。林氏は党内でも“ポスト高市”の最右翼と見られ、来年の総裁選をにらみ、活発化しているようだが、その林氏と石井氏が“反高市”で近づく可能性はあるのだろうか。
「石井氏のグループと林氏は『反高市』というカテゴリーでは共通しますが、具体的な動きは現在のところは確認できていません。参院では、高市氏との連携に舵を切った松山氏が林氏と強力な盟友関係にあります。参院には『参宏会』という参院の旧岸田派グループがあり、林氏が総裁選に出馬すればこちらは固まって支持に回るといわれています。そのメンバーが石井氏の『自民党参議院クラブ』にも所属しているケースはありますが、具体的なつながりがあるような話は聞いていません。しかし、石井氏が『反高市』ということで近い将来、林氏と連携する可能性は十分にあります」(政治部デスク)
総裁選に向けた動きはすでに始まっているようだ。
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