
10月16日、参院予算委員会で質問に立った立憲民主党・辻元清美氏(写真・長谷川 新)
現在、国政で参院議員のみ39人が所属する立憲民主党の政党支持率が急上昇し、ネット上が騒然としている。
10月19日、選挙ドットコムとJX通信社が10月17・18日に実施した電話調査とインターネット調査が発表され、電話調査の政党支持率で立憲民主党が8.2%と、自民党の24.6%に次いで2位となり、野党トップに躍り出た。
前回(9月12・13日)の同調査から3.7ポイント増となり、前回、野党トップだった国民民主党の4.5%を大きく上回った。
ちなみに、2026年1月に立憲民主党と公明党の衆院議員で結成した中道改革連合は2月の総選挙で大敗し、その後、解体。同年9月17日、民主系の衆院議員のみ18名で結党された民主改革の会の支持率は、0.6%と惨憺たる数字になっている。
立憲民主党の支持率急上昇には、X上でも驚きの声が相次いでいる。
《立憲どうした二倍やないか。》
《立憲8.2が謎》
《立民が爆上げする要素ありましたっけ??》
政治担当記者が言う。
「同じ日に実施された共同通信の世論調査では、立憲の政党支持率は0.7ポイント増の4.2%と、野党では国民民主党8.4%、参政党6.1%、チームみらい5.2%、公明党4.6%に次ぐ5番手でしたから、たしかに謎といえば謎ですね」
自民党ベテラン秘書は「辻元清美さんの、10月16日の国会質疑が評価されたのではないか」と推察する。
10月16日、参院予算委員会の基本的質疑が開かれ、同委員会筆頭理事で、立憲民主党の参議院議員会長代行である辻元氏が、トップバッターとして質疑に立った。
簗(やな)和生前農水相辞任までの、高市早苗首相の決断の遅さや、首相の危機管理能力の欠如を追及し、憲法と歴史認識については、高市首相の第2次世界大戦についての『反省なんかしておりません』という過去の発言をただし、戦後50周年を迎えた1995年8月15日、当時の村山富市首相が閣議決定を経て発出した「村山談話」を含む、歴代内閣の立場を引き継ぐという高市首相の答弁を引き出した。
「『村山談話』は、アジア地域に対する日本の『植民地支配』と『侵略』を、疑いようのない歴史の事実と受け止め、痛烈な反省に基づき心からおわびするという内容でした。
首相に就任する前の高市さんは、村山談話の『侵略』という言葉に疑問を呈していましたが、就任後はこの疑問を封印し、村山談話を継承することを表明しました。今回、辻元さんは、あらためて村山談話を継承するという高市さんの答弁を引き出しました。
また、G7首脳オンライン会議を高市さんが欠席したことについて、理路整然と追及するなど、質問内容が明瞭で鋭く、見ていてとてもわかりやすかったという印象を受けました。
また、高市さんをただ批判するだけでなく、語りかけるような場面もあり、有権者から好感を持たれたのでしょう。この質疑が支持率急上昇につながったかどうかは不明ですが、敵ながらアッパレという感じでした」(前出・ベテラン秘書)
辻元氏は1960年4月生まれで、高市首相は1961年3月生まれ。政治信条は異なるが、同じ学年だ。
前出・政治担当記者が言う。
「高市氏と辻元氏は、20代のころから深夜の討論番組『朝まで生テレビ!』(テレビ朝日系)で論争をしてきた関係にあり、お互いに知った仲です。
16日の質疑では、辻元氏が簗前農水相更迭の決断が遅れたことについて『総理になっても自然体でいってください。内閣も行政もきちんと管理ができなかった、自分の決断も遅かったと認めたほうがいい』などと促す場面もありました。
また、高市氏の首相就任後は『鎧を着ているような気がするのね。鎧を着て、嫌な話は聞きたくないという感じに見える。肩に力が入りすぎている』と語りかけるなど、追及しつつも相手を気遣う姿勢を見せていました。こうした辻元氏の国会でのやり取りが評価された部分は、たしかにあるかもしれません」
自民党1強という局面に、立憲民主党は変化をもたらすことができるだろうか。
![Smart FLASH[光文社週刊誌]](https://smart-flash.jp/wp-content/themes/original/img/common/logo.png)







