
高市早苗首相
「いま、小泉総理が、あ、小泉……ごめんなさい。小泉総理はまだ早いですね」
10月19日の参院予算委員会。高市早苗首相が、直前に答弁した小泉進次郎防衛相を「小泉総理」と言い間違えるハプニングがあり、高市首相が自ら“ノリツッコミ”して、委員会室の議員らが笑いに包まれる一幕があった。
「永田町では、週明けの高市首相の明るさが話題になっています。委員会室に入るときも、ニコニコ顔で有村治子参院予算委員長に話しかけ、ほかの議員にも笑顔であいさつしていました。『道路予算カット発言』や『シャトルバス無料送迎』が問題になった簗(やな)和生農林水産相の辞任が10月14日に決まり、週末におこなわれたマスコミの世論調査でも、内閣支持率の大幅な下落はありませんでした。そうしたこともあり、とりあえずホッとしている気持ちが、笑顔になっているのだと思います」(政治担当記者)
しかし、日本共産党の山添拓議員との質疑では、これまでどおり不機嫌な表情になり、質問のなかで山添議員が『裏金議員』を連発すると、『不記載議員』とムッツリとした表情で言い直していました」(同前)
不祥事による簗氏に対する事実上の更迭で「任命責任」が問われるなか、なぜ高市内閣は高支持率を維持できるのか。政治アナリストの伊藤惇夫氏に聞いた。
「中道改革連合は解体され、新党の民主改革の会の支持率はほぼ0%が多く、(参院の)立憲民主党も存在感がいまひとつありません。国民民主党も、玉木雄一郎代表が『(自民党と)連立を組んだときに意見を通すため、次の衆院選挙で議席を伸ばす』と、連立政権入りを前提にしたかのような発言をするなど、野党が“どうしようもない”という状況にあります。
そうしたなかで、国民は物価高などに悩まされながらも『高市首相への期待感を捨てきれていない』という、言ってみれば消極的支持が、世論調査の数字にあらわわれているのだと思います」
果たしてこのまま、高市首相の“1強”は続くのだろうか。
「今後は、経済状況がますます厳しくなると思います。消費税減税が実現するかどうかわかりませんが、実現したとしても、経済効果はたいして期待できません。また、物価高の要因のひとつとして円安が関係していますが、これに対する是正策は、何も効果を上げていません。国民生活がよりいっそう厳しくなれば、高市首相の支持率にも影響があるでしょう」(伊藤氏)
10月20日から衆院本会議で、消費税減税に向けた本格論戦が始まる。国民と経済マーケットが注視している「財源」について、どこまで議論されるのか。高市首相の上機嫌は続くのだろうか。
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