
武部新農林水産大臣(写真・長谷川 新)
簗和生前農林水産相の「道路予算カット発言」や、関芳弘文部科学相の「議員会館政治資金パーティ」など、第2次高市内閣はスタートから政治とカネの問題でつまずいている。さらに、10月20日の「週刊文春電子版」は、簗氏に代わって就任した武部新農水相について、2024年10月の衆院選公示日に、国から公共事業を受注している選挙区内の企業から30万円の献金を受け取っていたことを報じた。武部農水相は同誌の取材に対して、事実を確認の上で対応すると回答している。
世間の不信感が高まりつつあった19日の参院予算委員会では、「政治資金監視委員会」について議論された。
「自民党の派閥裏金問題発覚後、国民民主党と公明党が『議員立法』として法案を提出し、2024年12月に政治資金監視委員会は設置が決まりました。第三者が政治資金に違法性がないかをチェックし、必要があれば監視委の要請を受けた総務省が、資料提出の要求や強制力を伴う立ち入り調査、行政処分を担うことになります。ただ、初めて会合が開かれたのは、成立からおよそ1年4カ月後の2026年4月3日。議論のペースは遅く、やる気が疑われても仕方ありません」(政治担当記者)
自民党関係者は「三権分立や政治活動の自由など憲法上の課題もあり、なかなか進まない」と指摘する。
また、同委員会では、公明党の平木大作議員が高市早苗首相に対し、同委員会への見解をただした。
「まだ委員会の具体像が見えてこないということもありますが、高市首相の答弁は『議員立法についてコメントは差し控えますが、適切に実現されることを期待します』と、あっさりした内容だったため、議論が深まることはありませんでした」(与党担当記者)
そこで総務省に進捗状況を問い合わせると、担当者は「設置に向けて、お答えできるものは、まだありません」と恐縮しきりだった。事務方も設立までのロードマップが描けていないようだ。
国民も実効性に疑問を感じているようで、Xには《そもそも、わざわざ設置しなければ不正をやってしまうということ自体が問題です》と、辛辣な意見が寄せられている。
もはや議員の自浄作用には期待できないということなのか……。
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