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「高市政治は富国強兵」「人々は幸せにならない」石破茂前首相が高市政権を痛烈批判… 党内に生まれつつある「深刻亀裂」の兆候とは

社会・政治 記事投稿日:2026.10.21 18:55 最終更新日:2026.10.21 18:56

「高市政治は富国強兵」「人々は幸せにならない」石破茂前首相が高市政権を痛烈批判… 党内に生まれつつある「深刻亀裂」の兆候とは

石破茂氏(写真・長谷川新)

 

「不都合なことでも、誠心誠意訴えるんだと。そのときだけよければいいというのは保守じゃない」

 

 10月21日、高市早苗内閣は発足1年を迎えた。それを機に、19日に放送された『報道1930』(BS-TBS)は「高市政権の現在地」を特集。「日本に保守はあるか」をテーマに、高市政権の政策や歴史認識などをめぐって「保守のあり方」が問われた。

 

 同番組にゲストとして招かれた石破茂前首相は、高市政権を痛烈批判し、注目を集めている。石破氏は高市政権の経済政策「サナエノミクス」を批判するなかで、「高市さんの政治は富国強兵。人々は幸せにならない」と指摘したのだ。

 

「石破さんは、『高市さんが言っている、日本列島を強く豊かにというのは、要は富国強兵と言ってるわけですよね。国を豊かにして、軍事を強くしますよ、と。そういうことでしょ』と指摘。安倍元首相とほとんど中身が変わっていないとしたうえで、『たぶん来年は(日本の)GDPはインドにもイギリスにも抜かれている。60何年ぶりですかね、世界6位というのは。つまり、ずっとやってきたことは、本当に経済を強くしたんだろうか』と、“富国強兵” そのものの実績にも疑念を呈しました」(政治担当記者)

 

 高市内閣の安全保障政策についても、石破氏は痛烈だった。

 

「石破氏は、『勇ましいことを言えば、そのときはウケるんだけれども、本当にそれでいいんですか』と、高市氏の強硬姿勢を批判しました。そのうえで、『楽しい日本』を標榜し、経済的な豊かさだけではない、一人ひとりが幸せを実感できるという新たな価値観に目を向けるべきだと提言しました」

 

 さらに、根っからの保守派を自認する高市首相にとって容認できそうにない、冒頭の「保守じゃない」という言葉も飛び出した。Xでは、石破氏の歯に衣着せぬ真っ向からの高市批判を支持する声が数多く寄せられている。

 

《あー、なんでこんなまともな見識を保つ人が総理を辞めたんだろ。石破政権時はトランプにも、「舐められてたまるか。」って言えたんだよね》

 

《石破さん、最近顔つきが変わってらした? 穏やかなのに政治家としての覚悟と自信がうかがえて嬉しい。今あまりに国会審議の高市に怒り心頭なので、石破さんを心強く思いました》

 

 石破氏の高市批判は、自民党内に広がる可能性があると、政治アナリスト・伊藤惇夫氏が語る。

 

「自民党のなかには穏健保守派がけっこういるんですが、高市政権が選挙で大勝したこともあって、これまでは高市さんに文句をつけるのを躊躇する雰囲気があったんです。

 

 しかし、ここへきて、高市さんの独断的な国会運営や先の見えない中国外交に対して『いくらなんでもひどい』『そろそろ言っておかないとまずい』というムードが少しずつ出てきている気がします。

 

 実際、石破さん以外に、林芳正氏も10月18日のBSテレ東の番組に出演し、『相手を知らずに外交はできない。知中派は大事だ』と、高市首相の対中外交をやんわり批判しています。

 

 ほかにも、岩屋毅氏、森山裕氏、河野太郎氏なども、高市首相の外交や政策にチクチクと言い始めています。高市内閣の支持率が少しずつ下がっているのも追い風になっているのでしょう」

 

 高市内閣に対して、「富国強兵」「保守じゃない」という今回のような批判が出てきたのも当然という。

 

「日本の防衛予算は9兆円程度で、中国の国防予算は公表ベースで43兆円、実際はもっと大きいと言われます。ですから、普通の政治家なら、日本と中国の軍事力に1対5の実力差があることはわかっているはずです。

 

 つまり、高市さんは『保守派』と言われていますが、実態はたんなるタカ派で国家主義者というだけ。右の連中のご機嫌を取るためにいろいろやっているんでしょうが、それを快く思わない人からすれば、『保守じゃない』という物言いは『なるほどな』と思うでしょう。

 

 いまはまだ深刻とは言えないですが、仮に来年の統一地方選で自民党が負けるようだと、一気に党内対立が表面化する可能性があります。深刻な亀裂の兆候と言えそうです」(伊藤氏)

 

 今回の石破発言は、自民党内の分裂を促すきっかけになるかもしれない。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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