
グレーのブランケットを脇においた高市早苗首相
高市早苗政権発足から丸1年が経った10月21日、高市首相の外交に関する日経新聞の記事が波紋を広げている。
高市氏は米ニューヨークでの国連総会に出席し、9月23日には日米首脳会談をおこなった。帰国後の9月26日夜9時から20分間、トランプ大統領と電話会談し、その後、記者団の取材に対して語った内容について記事は次のようにつづっている。
《首相は記者団に「1週間の間に2度の首脳間の会談を実施したことは日米同盟の絆の強さを示している」と誇った。首相は電話後、トランプ氏について「最近は何を言っても怒らない」と関係構築の手応えを周囲に語った》
この記事を読んだ自民党関係者は、「トランプ大統領から怒られなくなったことを喜んでいるようにも受け取れますが、だとすれば、これはちょっと一国の首相としては、情けない姿勢だと思います」と語る。政治部記者もこう指摘する。
「どういう意味で『最近は何を言っても怒らない』と語ったのかはわかりませんが、以前は怒られていたということになりますから、国民は高市氏のことをまるでトランプ大統領の部下のように感じるかもしれませんね」
SNS上でもこの部分に関心が集まり、高市氏の外交姿勢に唖然とする声が続出している。Xでは
《高市はトランプの手下ですか?怒られなくなったって、もう完全に匙投げられてるでしょ》
《「最近は何を言っても怒らない」のは「関係構築」されたんじゃなくて「呆れられて見捨てられた」んだと思うね》
《怒らないからヨシ!って、一国の首相とは思えない幼稚さ》
などという声が相次いだ。
アメリカで高市氏がトランプ氏と会った2日後、中国の習近平国家主席が訪米しトランプ氏と会談。トランプ氏は習氏を厚遇し、米中の絆をアピールした。翻って日中関係は冷え込んでいるが、11月18日、19日に中国で開催されるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に高市氏は出席する意思を表明しており、習近平氏との会談が実現するかどうかが注目されている。10月8日の香港紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は、9月の米中首脳会談でトランプ氏が習氏に対し、高市氏と会談するよう要請したと報じている。
「これはおそらく、高市氏が日米会談の際にトランプ大統領に仲介を頼んだのではないかとみられています。日本政府もAPEC首脳会議に合わせた習主席との首脳会談を中国側に要請していますが、実現するかどうかは不透明です。高市氏としては、習主席との日中首脳会談を実現させ、自身の外交力を国内外に示したいところでしょう」(前出の記者)
“怒られない”ことを気にするような姿勢では、実りある会談は到底望めない。
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