社会・政治社会・政治

元商工ファンド・大島健伸氏、長男がラオスで“血みどろ”凄惨射殺情報の怪…破綻から17年、東南アジアで「金貸し業」を続けた一族に何が

社会・政治 記事投稿日:2026.10.25 15:20 最終更新日:2026.10.25 15:20

元商工ファンド・大島健伸氏、長男がラオスで“血みどろ”凄惨射殺情報の怪…破綻から17年、東南アジアで「金貸し業」を続けた一族に何が

大島健伸氏(写真・時事通信)

 

 画面手前から奥に向かって走る1台のバン。やがて停止すると、一人の男が降車する。防犯カメラの映像は次の瞬間、衝撃の光景をとらえた。

 

 画面左から急に現われた黒服の男が、小走りで運転手に近づくと、懐ろから銃を取り出して3発発射。運転手は、顔面から地面に倒れこむ。黒服の男はその場から走り去り、画面から消えた――。

 

「ラオスで、大島さんの長男が殺害されたようだ。大島さん自身も、最近2回ほど襲われていたという」

 

 ある金融関係者から、本誌に情報が飛び込んできた。 “大島さん”とは、2009年に経営破綻した商工ローン大手「SFCG」(旧・商工ファンド)を創業した大島健伸氏。現在は、長男・嘉仁氏とともにラオスでファイナンス業やリース業を営んでいたというが、その嘉仁氏が殺害されたという。

 

「『商工ファンド』は、1978年に健伸氏が創業。資金が必要な中小企業に高利で融資し、返済が滞ると連帯保証人から回収する手法で急成長。1999年には、東証1部上場を果たしましたが、過剰な融資や強引な取り立てが社会問題となり、大島氏は参議院で証人喚問をされました。その後、社名をSFCGに変更するも、2009年に経営破綻。負債総額は5480億円に及びました。

 

 さらに、破産管財人によれば、大島氏は破綻直前、2670億円もの資産を親族会社などに無償や格安で譲渡していたといい、2010年に資産隠しなどの容疑で逮捕されました。もっとも、東京高裁は2016年、大島氏に全面無罪の判決を下しています」(経済記者)

 

 本誌は2021年11月、大島氏のラオスでの復活を報じていた。SFCGの元社員が、460億円もの“隠し資産”があったことを証言し、大島氏がそのカネを元手に、ラオスに渡っていたことを明かしている。

 

 現地で大島氏が経営するA社は、自動車やバイクを担保にした事業資金の融資やリース業、企業買収や消費者金融を展開している。同社はラオス証券取引所に上場し、地元では知られた存在だというが、ある問題も浮上していた。前出の元社員が2021年の取材時、本誌にこのように語っている。

 

「強引な取り立て方法を、ラオス当局が問題視しているんです。これまでは賄賂を渡すことで許してもらっていましたが、限界です」

 

 まさに“ラオス版・商工ファンド”ともいえる経営手法を続けていた大島一族。ラオスやタイを中心に人道問題などの取材を続けるジャーナリストの泰梨沙子氏のもとにも、嘉仁氏が殺害されたという情報がもたらされた。

 

「ラオス人の知り合いから、嘉仁氏が殺害された可能性があると聞きました。実際に、車から降りてきた嘉仁氏が頭を撃たれる動画もありました。犯人は撃った後、何も取らずに逃走しており、強盗が目的でないと考えられます」

 

 動画の日付表示は、10月14日。そこに映されていたのが、冒頭のシーンだ。事件現場の写真には、血だまりの中で嘉仁氏と見られる人物が、目を見開いて倒れている様子が写されていた。

 

 10月19日、健伸氏の署名入りの文書が、A社のFacebookアカウントに掲載された。泰氏が続ける。

 

「文書には嘉仁氏が逝去したことを知らせる内容のほか、健伸氏の妻で、嘉仁氏の母にあたる人物が社長に就くことも書かれていました。今後も通常どおり事業を継続していくと発表していましたが、この文書はほどなく、なぜか削除されたのです」

 

 さらに不可解なのは、日本人実業家が射殺された重大案件にもかかわらず、現地からはなんの広報もないことだ。

 

「ラオスでは重大な事件が発生しても、報じられないことが多いのです。私も日本大使館に問い合わせたものの、『事実確認中で、何もわからない』と言うばかりでした。日本のテレビ局などへも、同様の回答だと聞きます」(泰氏)

 

 じつは日本には、嘉仁氏が役員を務めるB社がある。本誌が事情を聞こうとその本店を訪ねると、担当者は「現地の情報がとにかく入って来なくて、私たちも混乱しているのです。ただ、いろいろな方面から問い合わせが来ています」と慌てた様子で語った。

 

 そこで、本誌が現地での情報や入手した文書などを見せると、担当者の顔は一変する。

 

「こんなことになっていたなんて……」

 

 そう語り、担当者はその場で涙をこぼしたのだ。その後、同社の代理人名義で、編集部に文書で通知があった。

 

「今般、当社及び当社社員に対し、当社役員(編集部注・嘉仁氏のこと)に関する取材がなされていますが、お答えできることは一切ありませんので、取材はお控えください。

 

 なお、当該役員は公人ではなく、また、本件はいまだ捜査中であり、その家族の生命が現在もなお危険にさらされている蓋然性が高いことを踏まえ、厳に報道をお控えいただきますよう、お願い申し上げます」

 

 一方、駐日ラオス大使館は本誌にこう回答した。

 

「ネット上でそうした情報があることは知っていますが、発信している人物がラオスの反体制派ですから、真偽は不明です。ラオスの警察がまだ正式発表をしていないので、正確な情報はこちらでもわからないのです」

 

 依然として、犯人の素性、目的、そして捜査状況までもが、解明されていない。前出の金融関係者が、複雑な胸中を明かす。

 

「ラオスの大島さんの会社の評判を考えると、敵は多かったのでしょう。役人からも恨みを買っていたという話もありますが、殺されるなんて……」

 

 嘉仁氏が射殺されたのが事実なら、大島一族に何があったのか。事件の全容が、明らかになる日は来るのか――。

12

出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

社会・政治一覧をもっと見る

今、あなたにおすすめの記事

関連キーワードの記事を探す