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金正恩総書記「死亡説」再び拡散、識者が語る“偶然の重なり”…いっぽうで中国でのネット規制はかつてない“中朝の蜜月”暗示

社会・政治 記事投稿日:2026.10.25 16:45 最終更新日:2026.10.25 16:46

金正恩総書記「死亡説」再び拡散、識者が語る“偶然の重なり”…いっぽうで中国でのネット規制はかつてない“中朝の蜜月”暗示

握手をする中国の王滬寧氏(左)と北朝鮮の金正恩総書記(写真・共同通信)

 

 北朝鮮の最高指導者である金正恩総書記が、脳出血で倒れて、北京の病院に極秘搬送され、死亡した――。そんな衝撃的な情報が駆け巡ったのは10月19日。米紙や英一般紙、韓国のテレビ局などが、中国人反体制派人物と知られる謝万軍氏のX投稿を引用したものだった。投稿では、病院名も具体的に示され、さらに、遺体は秘密裏に北朝鮮へ戻され、政権が事実を隠蔽しているという内容だ。

 

 同日、北朝鮮の国営メディア「朝鮮中央通信」は、娘の金主愛氏らを伴って展示会を視察する金総書記の4枚の写真を動画で公開。憶測を否定したような形となった。

 

 朝鮮半島問題の専門誌「コリア・レポート」編集長の辺真一氏は、「偶然が重なって、謝氏の投稿が真実味を帯びてしまっただけです」と言い切る。

 

「米ドナルド・トランプ大統領は、11月に中国の深センで開催されるAPEC首脳会議に合わせて金総書記と会談する可能性を示唆していました。それが10月19日になって、『わからない。誰かが会談を依頼しているかどうかも把握してない』と修正したんです。金総書記との会談は、当然、先の米中首脳会談で習近平主席にトランプ大統領が仲介を頼んでいたはずです。

 

 また、19日には金総書記の実妹である金与正朝鮮労働党総務部長が『韓国との境界線は非常に不安定だ』とする談話を発表しました。与正氏が国防に関する談話を発表することは珍しいことではないものの、トランプ大統領の発言修正と、与正氏の談話発表が、金総書記の“不在”を連想させたのだと思います」

 

 金総書記をめぐっては、こうした死亡説が何度も繰り返されてきた。2020年にも、金総書記が心臓血管の手術後に死亡したと報じられたが、その後、本人が公の場に姿を現し、死亡説はあっさりと否定された。そもそも、北朝鮮では国内の情報は厳しく統制され、金総書記の健康状態を直接確かめられる人間は限られているという。辺氏がこう続けた。

 

「韓国の情報機関でさえ、確度の高い情報を得るのは容易ではないのです。また、公開される写真や映像も、北朝鮮政府が選び発表します。金総書記の公務日程や所在も最大の国家機密です。もともと、北朝鮮は“劇場国家”と呼ばれるくらい、国家の運営には演出や情報操作の可能性がつきまとう。確実な情報などないのです」

 

 金氏の死亡説が頻繁に流れる要素として健康問題もあるという。

 

「金総書記は140キロを超える肥満体型で、ヘビースモーカーでもあります。韓国の国家情報院は、生活習慣が心血管疾患のリスクを高めている可能性を指摘しています。実際、父の故・金正日総書記をはじめ、金一族には心臓病や脳卒中に苦しんだ人物もいる。金総書記もダイエットや禁煙をした時期もありましたが、どうやら失敗したようです」(辺氏)

 

 ただ一つ言えることは、先の中朝会談、さらには10月24日の陸路での金氏の中国訪問でも判るように、中朝はかつてない“蜜月状態”にあるということだ。中国情勢に詳しいシグマ・キャピタル株式会社チーフ・エコノミストの田代秀敏氏はこう語る。

 

「中国のインターネットでは、金氏に関する近年のニュース記事、微博(weibo)といったSNSへの投稿が見られなくなっています。一連のネット規制は中国政府が金氏に対する憶測を述べさせたくないためだと思われますね」

 

 24日、中国共産党序列4位の王滬寧政治局常務委員との会談で、「朝中友好の歴史を力強く堅固に継承していく」と述べた金総書記。いうまでもなく中朝接近は日本も他人事ではないだろう。

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出典元: SmartFLASH

著者: 『FLASH』編集部

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