
野崎さんとB子さん
「6月中旬、和歌山県警から2回めの事情聴取を受けました。社長と交際関係にあった3人の女性について県警から細かく尋ねられたんです」
5月24日に急性覚醒剤中毒で変死した「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さん(享年77)が社長を務めていた会社の従業員の一人はそう語る。
野崎さんの死亡に関しては、妻のSさん(22)と家政婦が死亡時に自宅にいたことから、2人の周辺を中心に捜査が続けられている。だが、新たに3人の女性が捜査線上に浮上しているというのだ。前出の従業員が続ける。
「『結婚する』と言って大量の荷物を送ってきたのはA子さんでした。年齢は不明でしたが、雰囲気はSさんに似ていた。ところが社長から4000万円の振り込みを受けた途端、荷物をそのままにしてトンズラしてしまった。残された荷物は、ボロボロの洋服や靴などガラクタばかりでした」
A子さんとは、以来連絡が取れなくなったという。
かつて関西地域で、きものコンテストのトップに選ばれたB子さん(30代)も、一時期野崎さんと交際していた女性の一人。野崎さんと親交があったデヴィ夫人は、野崎さんから彼女を紹介されたことがあった。
「2015年、私が主催したパーティに野崎さんが連れてこられたのがB子さんでした。素敵な女性を連れていらっしゃったなと思いましたね。野崎さんにお名前を聞くと『野崎さちこにしておいてください』とのこと。これまでに8人ぐらいの女性を紹介されましたが、最もきれいな方でした」
従業員は、B子さんとSさんの“対立”を覚えていた。
「B子さんとSさんは、交際期間がかぶっている時期があった。B子さんへは一度社長と会うと10万円のお手当でしたが、Sさんは月に100万円だったので、B子さんは不満を訴えていた。怒りのメールが、社長が交際女性用に使っていた『ラブラブフォン』にしょっちゅう届いていました」
一方、野崎さんが「最後までぞっこんだった女性」(会社関係者)というのがC子さん(20代)だった。C子さんは、ミスコンテストの日本代表ファイナリストに選ばれた美女だ。
「社長と実際につき合っていたかどうかはわからない。ただ、社長は彼女に20万円振り込んだことがあり、なんらかの関係があったようだ」(同前)
本誌はB子さんとC子さんを訪ねたが2人とも不在。電話などで取材を申し入れたが、締切りまでに返答はなかった。
一方、妻のSさんは、じっと耐える日々が続いているという。別の従業員がこう話す。
「今は、マスコミに囲まれていますから、外出するわけにはいきません。友達にも会いたいそうです。田辺の自宅で、パンと野菜中心の食事をしながらじっと孤独に耐えています」
(週刊FLASH 2018年7月10日号)