【1997年3月東電OL殺人事件】事件当時と変わらない遺体発見現場となった老朽アパート
1997年3月19日、東京・渋谷にあるアパートの空き部屋で、東京電力の女性社員の絞殺遺体が発見された。彼女は、事件の数年前から現場近くのホテル街で客引きをする姿が目撃されており、エリート女性のイメージとはかけ離れた二面性に世間の注目が集まった。遺体発見現場となった築60年の木造アパートは事件当時のまま建っていた。現在も賃貸物件として住民がいるという。1階部分の居酒屋も当時から営業を続けている。再開発が進む渋谷の街で、この現場だけ時間が止まっているようだが、じつは“事件”も止まったままだ。
遺体発見現場の隣のビルで不法滞在していたネパール人男性が逮捕され、有罪判決を受けて無期懲役で服役していたが、2012年に冤罪と認定され無罪になった。再審では、彼女の体内にあった体液がネパール人男性と別人のものと判明。検察側が、別人のDNAが存在することなど被告人に有利となる証拠を長期にわたって隠蔽していたことが問題となった。
そのほか、女性の定期券が現場とは離れた東京・巣鴨の民家の庭先で発見されるなど当初から未解決部分が多く、29年が経過した現在も捜査の進展が求められている。
写真・本誌写真部
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