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日大のドン「田中理事長」礼賛マンガの印税500万円未払い

社会・政治 投稿日:2018.07.26 20:00FLASH編集部

日大のドン「田中理事長」礼賛マンガの印税500万円未払い

 

 内田正人前監督(62)の後任に元立命館大コーチの橋詰功氏(54)が内定し、“殺人”タックルに端を発した日大アメフト部の問題は、ひとつ進展を見せた。

 

「今回、新監督候補者を面談したのは7人の選考委員だけではない。日大アメフト部の主将や副将、各学年の代表も参加し、候補者の再建ビジョンを聞いた。結果的に外国人7人を含む69人の応募者から、大学での監督経験はないものの、豊富なコーチ経験を評価して橋詰氏に内定した」(専門誌記者)

 

 

 だが、ある日大職員が、「まだまだドンは健在」と語るのだから、“独裁国家”に足を踏み入れる橋詰氏には、相当な覚悟が必要だ。職員が続ける。 

 

「いまだ問題について静観を続けている日大の田中英壽理事長(71)だが、周囲に『会見は絶対にやらない!』と断言した。理事長の周辺でも、『会見をやってくれれば、騒動も収まるのに』というのが共通認識。だが、田中理事長が怖くて、誰も進言できない」

 

 田中理事長による“独裁政治”の影響は、思わぬところにも。4、5年前には、自身をモデルにした漫画本をめぐるトラブルが起きていた。日大関係者が明かす。

 

「日大出身のある漫画家が田中理事長に会った際、学生横綱で栄華を極めた相撲選手から日大理事長に上りつめるまでの立身出世を、自伝的に『田中英壽物語』として描いてほしいと頼まれたという。

 

 その漫画本は、桐の箱に入れて一冊8000円と高価格に設定。田中理事長は、記念本として日大に出入りする業者に売りつけるつもりで、6000冊を刷る約束をした。そこで漫画家は、実際に理事長にインタビューして、作品を描き上げた」

 

 作品が完成し、出版されれば漫画家には印税が入る。一般的な印税は定価の10%といわれ、田中理事長との約束どおりならば、約500万円になるはずだった。 

 

「ところが作品が出来上がっているにもかかわらず、突如、田中理事長が漫画本を発売しないと言ってきた。しかも漫画家にはギャラが1円も払われていない」(前出・関係者)

 

 日大アメフト部の秋季リーグ戦復帰の可否は7月末までに判断が下されるが、身内のごたごたは、当分収まりそうにない。
(週刊FLASH 2018年8月7日号)

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