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秋篠宮さま「女性宮家」創設論議で安倍首相と犬猿の仲
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.09.03 16:00 最終更新日:2018.09.03 16:00
2016年11月20日午前7時40分ごろ。神奈川県相模原市緑区の中央自動車道下り線を、1台のワゴン車が走っていた。前方の車が、渋滞で減速。だがワゴン車のブレーキは遅れ、そのまま追突した。
ワゴン車には、秋篠宮妃紀子さま、皇位継承順位第3位の悠仁さまが乗られていた。
「白バイが先導する両陛下や皇太子さまご一家の移動とは異なり、秋篠宮家やほかの皇族方の車には、白バイはつきません。後方に警察車両が1台つくだけです」(宮内庁職員)
幸い、怪我人はいなかった。天皇陛下が退位のお気持ちを表明されたのは、この約3カ月前のことだ。じつは、事故直後、安倍晋三首相を挟み、官邸内で急速に「女性宮家」創設の議論が浮上していた。
「杉田和博官房副長官が、『いくら警備体制が盤石でも、万が一のことが起きたら、誰が責任を取るのか。女性宮家の議論を現政権で進めるべきだ』と主張したのです」(官邸担当記者)
警察庁出身の杉田氏は、退位に向けた準備の責任者だ。
「後輩の西村泰彦元警視総監を宮内庁次長として宮内庁に送り込み、周到に進めていました。事故は、杉田氏とともに危機管理を司る北村滋内閣情報官ら官邸の警察出身者にとってトラウマになるほどの衝撃だったそうです」(同前)
だが、菅義偉官房長官と安倍首相の腹心である今井尚哉首相秘書官は猛反対した。
「菅氏と今井氏は、安倍政権のコアな支持者である保守層の反発を危ぶんだ。当時 “解散風” が吹いていて、女性宮家創設の議論は、政治的に先送りしたかったのです」(同前)
その後、モリカケ問題や財務省文書改竄問題で内閣の支持率は乱高下した。
「陛下の退位特例法に女性宮家についての付帯決議が盛り込まれたとはいえ、この状況じゃ手もつけられない。ある政府高官は、『しばらくは先送りだね』と話していた」(自民党幹部)
陛下が退位され、皇太子さまが即位されると、秋篠宮さまが皇位継承順位第1位の皇嗣となる。
「秋篠宮さまは、宮中行事で首相と会っても、目を合わせないほど対立しているんです。眞子さまの婚約延期が決まった際、『勝手なことをするからですよ』と首相がこぼしたと聞き、秋篠宮さまは怒りを隠さなくなった」(皇室担当記者)
秋篠宮さまご夫妻は多くの団体の総裁など名誉職を務め、「皇室いち多忙」(同前)といわれる。
「独身の女性皇族の方々が結婚して皇籍を離れれば、女性宮家の議論が再燃するのは必至です」(政治部デスク)
改元まであと僅かだが、火種は残ったままだ。
(週刊FLASH 2018年8月7日号)