社会・政治
【天皇家の資産はどれくらい?】昭和天皇の所有銘柄は29
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.09.20 06:00 最終更新日:2018.09.20 06:00
2019年4月30日、ついに平成が終わる。皇位とともに巨額な「資産」が動く。現金、不動産、金融資産、由緒物……巨大な「財布」の中身を大解剖し、気になる “天皇家の懐ろ事情” に迫る!
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昭和天皇が崩御した際、20億円の金融資産を遺しており、今上天皇は約4億2000万円の相続税を納められている。理由は、「内廷費」が運用されていたからだという。
「内廷費は、金融機関幹部などの助言を受けながら、内廷会計主管という宮内庁の担当者によって管理運用されてきた。1975年、当時の瓜生順良宮内庁次長が、『内廷費のうち、不時に備えて預金をしたり、有価証券を買ったりしておられる』などと国会で答弁したこともある」(皇室担当記者)
皇室研究家・高森明勅氏はその理由を「大嘗祭の公的費用が出なかった場合、自前で賄うために積み立てておられたとされています」と説明するが……。
「本来は、国費である内廷費は使いきるべきで、増やして今上天皇に遺したことは、趣旨と矛盾している、という指摘があった。
終戦直後まで天皇家は、日本銀行をはじめとする金融機関のほか、日本鉄道(現・JR東日本)、帝国ホテル、箱根温泉供給など、29社の株式や債券を保有していたことが明らかになっている。だが、いまだに具体的な金額や内訳は、明らかにされていない」(前出・皇室担当記者)
静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授はこう指摘する。
「相続税を納めることは、『国民とともに歩む』皇室にとって理想的なこと。しかし、資産形成のありようを明らかにしなければ、釈然としない国民がいても仕方ありません」
(週刊FLASH 2018年9月4日号)