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東京ディズニーランドでパワハラ訴訟 着ぐるみ女性が告発社会・政治 2018.09.21

東京ディズニーランドでパワハラ訴訟 着ぐるみ女性が告発

 

 誰もが一度は行ったことがあるだろう「夢の国」。出迎えてくれるキャラクターは、つねに元気でかわいらしくて心が躍る。だが、その着ぐるみの中に入った女性らに、パワハラと過重労働が! “夢も醒める” 実態が告発されたーー。 

 

「30歳以上のババァはいらねーんだよ。辞めちまえ」
「俺の前に汚ねえ面見せるな」
「お前は来期、(ディズニー)シーに異動かな」
 

 

 こんなパワハラ発言をする上司が職場にいたらたまったものではない。だが、開業35周年を迎えた“夢の国”「東京ディズニーランド」で、こうした暴言を浴びせるパワーハラスメントが横行していたという。

 

 運営会社であるオリエンタルランドを訴えたのはAさん(30代後半・女性)。Aさんは2008年に契約社員として雇用され、以来キャラクターの着ぐるみに入りショーやパレードなどに出演していた。

 

 トラブルが発生したのは2013年1月ごろ。Aさんが着ぐるみのキャラクターに扮して客と握手や記念撮影をする「グリーティング」業務をしている最中、男性客に右手薬指を反対側に曲げられて負傷したという。Aさんが支援を求めた労働組合「なのはなユニオン」の鴨桃代氏はこう話す。

 

「労災を申請したところ『それくらい我慢しなきゃ。君は心が弱い』と言われ、手続きを取ってもらえなかった。それをきっかけにパワハラが起こったんです。

 

 バックステージで過呼吸を繰り返すと『次に倒れたら辞めてもらう』と言われたり、喘息の症状が出て楽屋の環境改善を申し出ると『病気なのか。それなら死んじまえ』と酷い暴言を吐かれる。パワハラは5年以上にわたっていました」

 

 冒頭のようなパワハラ発言により、Aさんは精神的に追いつめられて現在は休職中。会社の労務管理に問題があるとして、7月に訴えを起こした。

 

 同じく訴えを起こしたのは契約社員のBさん(20代後半・女性)。Bさんは2015年に入社後、総重量10キロから30キロの着ぐるみを着てショーなどに出演していた。

 

 だが2016年11月ごろから手の震えが止まらなくなり、2017年1月には激痛が走り、手の感覚がなくなった。病院の診断は血流障害などで痛みが出る「胸郭出口症候群」。

 

「キャラクターは、元気がいい印象でなければならず、絶えず腕を上げている状態でした。会社は労災申請手続きをしないし、休業補償も出さない。その後、労災は認められましたが、労務管理に問題があると認めないので、提訴しました。彼女は『二度とこんなことが起きないようにしてほしい』と言っています」(同前)

 

 着ぐるみではないが、ダンサーとして働いていた女性は、過酷な労働実態を明かす。 

 

「衣装の重さで腰を悪くし、しばらく休んだことがあった。皆、膝など体のどこかを痛めていました。でも出演しないと給料が出ないので大変。それでも我慢してでも、しがみついてでもやっていたい職業ですから……」

 

 前出の鴨氏は「骨にひびが入ったり、むち打ちの症状があったりして、出演者の多くは満身創痍です」と話す。
 こうした事態に対して、オリエンタルランドは本誌にこう回答した。

 

「係争中の案件については回答を控えますが、出演者がよりよい状態で出演できるよう、日常的にサポート態勢を整えており、パワハラを含めたコンプライアンス全般についても、全従業員に向け教育を引き続きおこなっていきます」

 

 パワハラはスポーツ界に限った話ではない。裁判は11月の予定だ。

(週刊FLASH 2018年10月2日号) 

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