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金日成の母が美人に…「北朝鮮の公式写真」修整が当たり前だった
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2018.10.02 06:00 最終更新日:2018.10.02 06:00
建国70年を迎えた北朝鮮。共産主義国でありながら、三代にわたって最高権力者が世襲される不思議な国。雪解けが進んでいるように見えるが、この国を信じてはいけない。
たとえば、かつて北朝鮮の公式写真は数多くの修正が行われ、真っ赤な嘘ばかりだった。その具体例を見てみよう。
建国者・金日成(1912~1994)が初めて姿を現わした写真。黒いスーツ姿だが、実は金日成はソ連の勲章をつけていたのだ。
金日成(1912~1994)は第二次大戦中、抗日闘争の英雄だったと自称していたが、実際はソ連領内にいたとされる。1945年10月14日、初めて平壌市民の前に姿を見せたとき、胸にはソ連軍の赤旗勲章をつけていた。
だが、現在公表されている写真ではソ連の後ろ盾があったことを隠すように、勲章が黒く塗りつぶされている。
第二次大戦終戦直後、祖国に戻った金日成の家族。「白頭山の三大将軍」と呼ばれる3人を写した公式写真。幼い金正日が抱かれているのだが、この写真も加工されている。
母・正淑は北朝鮮建国後にファーストレディになったが、容姿が平凡だったためか、金日成は指導者となったとたんに正淑をいっさい表に出さなくなった。
正淑は32歳で急死。当時7歳だった正日は長期間、悲しみに沈んだという。出回っている修整後の写真では、背景が明るくなっているだけでなく、正淑が美女に見える。
このほか、政敵の写真を消すなど、北朝鮮の公式写真は、いつも修整されてきたのだ。
(週刊FLASH 2018年9月18日号)