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テニス、ゴルフ、ダンス…日本の洋風文化は女性皇族がもたらした社会・政治 投稿日:2018.10.19 11:00

テニス、ゴルフ、ダンス…日本の洋風文化は女性皇族がもたらした

梨本宮守正王妃伊都子

 

 皇族でありながら、看護学校を修了して医学に精通し、音楽や油絵、語学が堪能――明治、大正、昭和と3つの時代を生き抜いた梨本宮守正王妃伊都子(なしもとのみやもりまさおうひいつこ)は、才色兼備を体現する「アイドル皇族」の代表格だった。

 

 

 1882年に旧佐賀藩主・鍋島直大侯爵の次女として生まれた伊都子妃は、亡くなる前年の1975年に『三代の天皇と私』を上梓している。半生を過ごした梨本宮邸は渋谷の高台にあり、すぐ下にあった公園が“宮の下にある” ことで「宮下公園」と名づけられた。

 

李王妃方子女王

 

 伊都子妃の長女・方子(まさこ)女王は1901年に生まれ、日韓併合後に日本の王公族となった李王家の李垠(りぎん)と1920年に結婚。

 

 李王家東京邸は瀟洒な洋風建築として有名で、「赤坂プリンス クラシックハウス」と名前を変えて現存し、レストラン、結婚式会場として利用されている。

 

 戦後、韓国で迫害を受けながらも福祉事業を続け、1981年に韓国政府から叙勲された。「韓国のオモニ」と呼ばれ、日韓の懸け橋であった。

 

 皇室制度に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、女性皇族が果たした役割は大きいと話す。

 

「日本を世界にアピールするため、皇族の方々は外国の文化を取り入れてきました」

 

 明治に開国した日本にとって、海外の国々と同等に渡り合うためには、外国の文化を学ぶ必要があった。その尖兵として渡航し、積極的に西欧の文化を吸収してきたのが女性皇族たちだった。

 

「ファッション、テニスやゴルフ、社交ダンス、ピアノ、バイオリン、さらには洋風建築などを取り入れました。大正時代からクリスマスを楽しんでいたのも皇族でした。

 

 当時海外に行くと、日本にないものが山ほどあふれていた。男性皇族が古い日本の伝統文化からなかなか逃れられない一方で、女性皇族は外国文化に対する抵抗が少なく、旺盛な好奇心を持って積極的に新たな文化を取り入れていた側面があります」(小田部氏・以下同)

 

 皇族が慈善活動をおこなうのも、欧米の影響だという。

 

「赤十字運動や、ハンセン病への取り組み、戦地の傷病兵への慰問など、困っている人に対して慈善活動をおこなうのは皇族の使命だとして始めたのです。男性皇族は軍人だったので、女性皇族の慈善活動が定着していきました」

 

 こうした姿は新聞や雑誌で報じられた。地域の婦人会などの寄り合いで、アイドルに魅了されたかのように、人々は夢中になって回し読みした。

 

「庶民にとって、皇族はセレブの象徴であり、憧れでした。戦前は身分制度があり、皇族に嫁ぐのは皇族や華族のみ。それだけに女性皇族は、今では考えられないほどの人気と影響力があった。日本の将来のあるべき夢を実現し、人々を惹きつけていたのです」

 

 当時の庶民にとって、いちばんの関心事はプリンセスたちの結婚だった。それは今も変わっていない。

 

写真提供・青梅きもの博物館

 

(週刊FLASH 2018年8月7日号)

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