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謎のサウジアラビア「公開処刑が娯楽」いまはコスプレも社会・政治 2018.11.05

『写真:アフロ』

 

 これまでほとんど報じられることがなかった「謎の国」に今、世界の注目が集まっている。

 

 サウジアラビア人ジャーナリストが在トルコの総領事館で殺害された事件は、今なお多くの謎に包まれている。命じたのはサウジの皇太子だとする説もあるが、サウジアラビアとは、どんな国なのか。

 

 

「厳格なイスラム原理主義体制を維持しつつ、中世と近代が織り交ぜになった国、それがサウジです」

 

 こう語るのは、2度のサウジ訪問経験を持つ、『ISISイスラム国 残虐支配の真実』の著者である、ジャーナリストの大高未貴氏だ。

 

「世界最大の石油輸出国であり、その利権を握るサウード王家はオイルマネーで税金なし、学校も病院もタダという超福祉国家を実現させてきました。

 

 そのため、働かなくても食べていける中流階級が多く、人口3000万人のうち約3割が外国人労働者という歪んだ社会が形成されたのです」(大高氏、以下同)

 

 その一方で言論弾圧や情報統制がおこなわれ、一般市民は国政に口出しすることができない、“アメとムチ”の政策がおこなわれてきたという。

 

「ムタワと呼ばれる宗教警察が街を徘徊し、男女隔離を徹底させています。今年になって女性の車の運転が許されましたが、女性の人権に対する意識は低い。

 

 家政婦は東南アジア女性が多いのですが、彼女たちへの虐待や性的暴行などが後を絶ちません」

 

 1970年代以降禁止されてきた映画の上映は2018年に解禁されたものの、娯楽はほとんどなく、飲酒も禁止だ。

 

「公開処刑がおこなわれており、その広場は『チョップ・スクエア(ぶった切り広場)』と呼ばれています」

 

 人権問題には敏感な西側諸国も、オイルマネーの威力と原油輸出停止という武器、そして米国と親密な関係にあるサウジには口を出しづらい状況にある。

 

「石油の力の上にあぐらをかいてきたサウジですが、原油価格下落などにより国力が低下し、政策の転換を迫られているのが現状です」

 

 ここ数年でサウジは大きく変化した、と語るのは日本の大学に留学しているアブドゥーラさん(25・仮名)だ。

 

「以前はオフィスで隣の机に女性がいるなど考えられませんでした。カフェでも男女の席は別だったのが、今は一緒です。宗教警察は、以前ほどの権威はありません」

 

 娯楽も増えているという。

 

「昨年はジャズのコンサートも開かれたし、コスプレの大会まで開催されたんですよ。僕自身、あまりの変化に驚いています。

 

 公開処刑は今でもおこなわれていますが、これはサウジの文化であり、残っていくと思います」(アブドゥーラさん、以下同)

 

 これらの変革を推進しているのが、疑惑の渦中にあるムハンマド皇太子だ。

 

「事件のことも皇太子が疑われていることも知っています。ですが、自分のような若者は皇太子を支持していますし、皇太子が事件を指示したとは思っていません。

 

 ようやく開かれた国になってきたのに、悪いイメージを持たれるのは本当に残念です」

 

 変革のさなかにあるサウジだが、その “歪み” が引き起こした事件なのかもしれない。

 

(週刊FLASH 2018年11月13日号)

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