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六代目山口組「司忍組長」厳戒警備の下で「初詣」撮った

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.01.08 06:00 最終更新日:2019.01.08 06:00

六代目山口組「司忍組長」厳戒警備の下で「初詣」撮った

 

 山口組総本部近くに、兵庫県神戸護国神社はある。年明けの2019年1月1日0時過ぎ、六代目山口組司忍組長(76)が執行部とともに初詣に訪れた。兵庫県警の捜査員数十人が警戒する、厳戒態勢だった。

 

「ここ数年、司組長を乗せた車は本殿近くに横づけされましたが、2019年は境内に車を入れさせない方針に変更されました。神社と兵庫県警の意向とみられます」(社会部記者)

 

 例年と違うのは参拝だけではない。2019年が大きな意味を持っていることは、司組長がいちばん感じているはずだ。

 

 

 山口組は、2015年8月に六代目山口組と神戸山口組(井上邦雄組長)に分裂、さらに2017年4月には神戸山口組に内紛があり、任侠山口組(織田絆誠代表)が誕生した。以来、六代目、神戸、任侠の三つ巴状態が続いている。

 

 そんななか、六代目山口組ナンバー2で、現在府中刑務所に服役中の高山清司若頭(71、正式名称は「高」がはしごだか)が、10月には刑期を終えて出所する予定だ。高山若頭は、厳しい統制力で知られるだけに、出所と前後して、分裂した他団体への揺さぶりや衝突が警戒されているのだ。

 

 さらに、ある暴力団関係者A氏は出所をこうみる。

 

「高山若頭は、司組長が服役中に、実質的トップとして六代目体制を確立させた。傘下組織からのカネの吸い上げを厳しくしたのも、高山若頭といわれている。

 

 それまでは山健組が中核組織だったが、司組長や高山若頭の出身母体である弘道会を中核組織にしたのも、高山若頭だった。

 

 その彼が服役中に山口組は分裂した。高山若頭の出所を契機に、分裂した責任を、現在の執行部に問う声が組織内で噴出する可能性がある」

 

 となれば――。A氏が続ける。

 

「高山若頭が出所してすぐに、七代目就任への機運が高まるかもしれない。このままだと、六代目派と七代目派で割れる可能性すらある」

 

 もっとも、司組長が分裂状態を傍観していたわけではない。別の暴力団関係者B氏が話す。

 

「六代目山口組は分裂した組織の若い組員らに対し、2018年8月いっぱいまでは復帰を認めるとした。また、任侠山口組に対しては、再統合するよう呼びかけをしていたという。だが、組織間の組員の移籍はあったものの、今のところ再統合は実現していない」

 

 厳戒態勢下での初詣。三つ巴という現在の状況に、司組長は何を祈願したのだろうか。

 


(週刊FLASH 2019年1月22日号) 

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