ルーシー・ブラックマンさんが湘南の海岸洞窟でバラバラ遺体となって見つかった事件は、彼女が勤めていたクラブの常連客だった織原城二受刑者(66)の逮捕で解決を見た(その後、ブラックマンさん事件について1審は無罪となるも、控訴審でわいせつ目的誘拐罪や遺体損壊罪などで無期懲役判決が下り、上告は棄却)。
遺棄現場近くに5階建てのリゾートマンションがある。その1室を織原受刑者が所有していた。いったい、そのマンションはいまどうなっているのか。
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マンションの住民が語ってくれた。
「マンションが事件現場だと報道されてから、資産価値はガタ落ちしました。彼が持っていた部屋はずっと『開かずの間』でしたが、8年前に市が税金滞納で差押さえをしました。市もすぐに売るなりしてほしいですね。そうしないと私たちは事件にケリをつけられません」
ルーシーさんと同じ英国人で、英会話学校講師だったリンゼイ・アン・ホーカーさんの遺体が浴槽に入れられた状態で見つかったのは、市川市内のマンションのベランダだった。
事情聴取をしようと訪れた捜査員を振り切って逃走した市橋達也受刑者(39)は、逃走中に整形を繰り返し、2年7カ月後に逮捕されたことでも世間を騒がせた。
マンションの管理人に現在の部屋の様子を聞くと、「市橋さん? そんな方は今も昔も住んだことはありません!」と激しい口調で否定した。
あらためて「本当に1度も住んだことがないですか?」と聞くと、「いや、まあ、私が来てから住んでいないということですが」としどろもどろ。
代わりに住民に話を聞いた。
「あれだけの事件なのでマンションの資産価値も落ちました。当時査定したら相場から200万円も下がっていたと聞きました。今はあの部屋の資産価値も1000万円くらいに戻っているようですが」
時間がたてば “傷” が癒えることもあるようだが、この部屋もほかの事故物件と同じく、その後は所有者が転々。複数の不動産会社を経て、今は第3者の所有になっている。
(週刊FLASH DIAMOND 2018年11月10日増刊号)