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旧海軍戦闘機「紫電改」74年の時を経てよみがえらせた男社会・政治 2019.01.26

写真右が斎藤代表

 

 周囲に人家はほとんどなく、田園が広がるなかに「(株)日本立体」(茨城県小美玉市・斎藤裕行代表)はある。同社は目下、全金属製で実物大の「紫電改」のレプリカを2018年6月から製作中である。全長は約9m、翼の幅は約12mだ。

 

 紫電改はゼロ戦の後継機として開発され、旧日本海軍が本土決戦の切り札として投入した当時、最新鋭にして実用化された最後の戦闘機である。米軍機に比べると、さしものゼロ戦も旧式となり、それに代わる主力戦闘機として1945年1月、紫電改を採用、量産を始めた。

 

 

 同機の特長は最高速度の大幅アップ、胴体、燃料タンク、操縦席前面ガラスなどの防弾強化、翼内20ミリ機銃4挺装備、低翼であることなど。時速約600kmの最大速度と、優れた空戦性能を誇り、旧海軍の総力を結集した傑作機として松山基地などに配備され、大きな戦果を挙げた。

 

 だが、大戦末期であったため、生産機数もわずか400機ほどで終戦を迎えることとなった。

 

 紫電改はおもに川西航空機(現・新明和工業)が生産。兵庫県加西市に「鶉野(うずらの)組立工場」があり、44機が組み立てられ、前線基地に送られた。現在でも工場跡地周辺には滑走路、地下壕、弾薬庫など、旧海軍の施設が残されている。

 

 2016年6月、滑走路が国から加西市に払い下げられたのを機に、地元住民らによって保存運動がおこなわれ、戦争遺跡を後世に伝えるミュージアムの建設が決定された。

 

「紫電改のレプリカの製作依頼を受けたのはこのときでした。弊社が2006年にゼロ戦の実物大レプリカを製作し、茨城県の予科練平和記念館に納めたことを知って、連絡してきたんです」(斎藤代表)

 

 現在、ゼロ戦に続いて、金属加工から組み立てまでを設計図どおり忠実におこない、今春の完成を目指している。

 

 レプリカとはいえ、金属製のため、重量感があるだけでなく、リベットや機体のデコボコ感など、細部にわたってリアリティにこだわっている。斎藤代表が製作意義を語る。

 

「4枚のプロペラと、葉巻型の胴体が特徴の紫電改は、ゼロ戦より大型なので、構造も複雑なんです。それだけにやり甲斐があり、やらなければという使命感もあります。

 

 レプリカでも社会的意義があり、展示後は戦争を知らない世代の教材として活用してほしいと思います」

 


取材&文・岡村 青

 

(週刊FLASH 2019年1月29日号)

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