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北朝鮮の「核・ミサイル」総責任者が亡命していた!

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.03.21 20:00 最終更新日:2016.03.21 22:28

北朝鮮の「核・ミサイル」総責任者が亡命していた!

写真:時事通信

 

 2016年3月18日、北朝鮮は日本海に向けて、弾道ミサイル1発を発射。さらに、21日には5発射った。

 

 これに対し、中谷元・防衛大臣は、自衛隊にミサイルの「破壊措置命令」を発令するなど、慌ただしい動きを見せた。

 

 本誌は、2016年3月1日号で北朝鮮の問題について詳しく報じている。当時、北朝鮮軍No.3の李永吉(リヨンギル)軍総参謀長が処刑されたというニュースが報じられた。「コリア・レポート」編集長の辺真一氏(以下同)も驚きを隠さない。

 

「李氏は、2013年に軍総参謀部作戦局長を経て総参謀長に昇任。今年1月までは金正恩第1書記の視察に随行していたほどで、金正恩の信任が厚いとみられていた。昨年4月には、軍No.2の玄永哲(ヒョンヨンチョル)人民武力相も処刑されています」

 

 2013年11月には、正恩の叔父にあたる当時序列2位の張成沢(チャンソンテク)党行政部長(国防副委員長)が処刑された。

 

「機関銃で90発撃たれた後、火炎放射器で消し炭にされた」など、あまりにも無残な最期の様子も伝わっている。

 

 処刑された幹部は金正恩体制になってからの4年間で100人を超える。それ以外に粛清・解任された幹部も後を絶たない。

 

 一方で、粛清から逃れるために亡命する幹部も急増しているという。そのなかに、ある重要人物が含まれていると辺氏が明かした。

 

「北朝鮮の消息筋によると、国防委員会前委員で、10年間も軍の“裏経済”を担当する第二経済委員会委員長のポストにあった白世峰(ペクセボン)上将です。白氏は張成沢氏が処刑される1カ月前に出国し、北京の韓国大使館に保護を求めたといいます」

 

 白氏が委員長を務めた第二経済委員会は、北朝鮮の核、ミサイル、通常兵器の生産から資金調達まですべてに関わる部署だ。いわば「核・ミサイルの責任者」(辺氏)。

 

 実際、かつて朴道春(パクドチュン)・党中央委員会書記(軍需工業担当)、朱奎昌(チュギュチャン)・党中央軍事委員会委員(党機械工業部長)とともに「ミサイル3人組」と呼ばれたこともある。

 

「白氏が、すでに韓国に入国しているならば、核やミサイルなどの実態や、開発資金の調達ルートなどについて当局に話しているものとみられます。朴槿恵(パククネ)政権が、今回の北朝鮮の核実験やミサイル発射への制裁で強硬に出ているのも、白氏の証言が根拠になっているからなのかもしれません」

 

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