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ゴーン容疑者の保釈金10億円は「ヤクザ関係者」に匹敵

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.03.07 22:50 最終更新日:2019.03.08 02:52

ゴーン容疑者の保釈金10億円は「ヤクザ関係者」に匹敵

 

 日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告が、3月6日、東京拘置所から保釈された。保釈保証金は10億円。その内訳は、会社法違反で8億円、金融商品取引法違反で2億円となっている。

 

 保釈金の額は、裁判所が起訴内容や保有している資産などをもとに、個別に決めるのだという。逃亡や証拠隠滅を防ぐためのもので、裁判が終われば返還される。ただし、理由なく裁判に出頭しなかったり、証拠隠滅を図ったりすれば、没収されることもある。

 

 

 ゴーン被告は10億円だったが、日産自動車の前代表取締役グレゴリー・ケリー被告は7000万円だった。そのほかの事件では、いったいいくらだったのか。

 

 これまでの最高額は、ハンナン牛肉偽装事件(2004年に保釈)の浅田満氏で、20億円。以下、個条書きで見てみよう。

 

【15億円】
●末野謙一氏/「末野興産」の資産隠し事件(1996年)
●竹井博友氏/「地産」元会長による巨額脱税事件(1991年)  
●高山清司氏/「弘道会」会長恐喝事件(2012年)  

 

【12億円】
●瀧澤孝氏/「山口組」銃刀法違反事件(2003年)

 

【10億円】
●司忍氏/「山口組」銃刀法違反事件(1999年)

●司忍氏/「山口組」銃刀法違反事件(2004年)

 

【6億円】
●許永中氏/イトマン事件(1993年)

 

【5億円】
●村上世彰氏/村上ファンド事件(2006年)

 

【3億円】
●堀江貴文氏/ライブドア事件(2006年)
●金丸信氏/巨額脱税事件(1993年)
●井川意高氏/大王製紙事件(2011年)
●武井保雄氏/元武富士会長による盗聴事件(2004年)

 

【2億円】
●田中角栄氏/ロッキード事件(1976年)
●江副浩正氏/リクルート事件(1989年)

 

【1億円】
●堤義明氏/西武鉄道株事件(2005年)

 

 なお、芸能人では、

 

●小室哲哉氏 3000万円(2008年)
●ASKA氏 700万円(2014年)
●清原和博氏 500万円(2016年)
●酒井法子氏 500万円(2009年)
●吉澤ひとみ氏 300万円(2018年)
●小向美奈子氏 200万円(2015年)

 

 などとなっている。
 堀江貴文氏の場合、2006年4月に3億円で保釈され、2007年3月、地裁の実刑判決後、東京地検に拘置されたとき2億円、高裁が控訴を棄却した際に1億円が上積みされ、計6億円を支払った。

 

 ニッポン放送株のインサイダー事件で、証券取引法違反に問われた村上ファンド元代表、村上世彰氏の場合、起訴後の保釈で5億円、実刑判決後、控訴時に追加の2億円、合計で7億円払っている。

 

 保釈金制度は外国にもあり、マイケル・ジャクソン氏が少年に対する性的虐待容疑で逮捕(2003年)された際は300万ドル、チャーリー・シーン氏のDV容疑(2009年)では8500ドル、メル・ギブソン氏の飲酒運転(2006年)では5000ドルだった。

 

 また、収賄などで逮捕された韓国の李明博元大統領は、10億ウォン(約1億円)で2019年3月7日に保釈されている。
 

 

 なお、2014年のパソコン遠隔操作事件では、東京地裁での公判中、マスコミなどに「真犯人メール」を送った被告が、保釈金1000万円のうち600万円を没収されている。保釈中は、品行方正でなければならないのだ。

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