−−今日はどういう会合?
「まあ、ふつうの食事会で。おいしく食べようみたいな」
−−出馬の話は?
「まあ、もう、これでちょっと勘弁して」
貴乃花は「じゃあ、先生!」と遠藤議員と別れ、帰路についた。続いて、山下氏。
−−貴乃花さんとどんな話を?
「マル秘(笑)。今日初めて飲んだけど、まっすぐな人だね」
−−政界に誘われている?
「誘われていると思うよ」
−−今日、出馬をすすめた?
「俺が? 俺自身がずっと断わってきたのに、貴乃花さんを政治に誘うとか、間違ってもそんなことはない」
遠藤議員は、本誌の取材に文書で回答した。
《貴乃花氏から、日本スポーツ界のインテグリティへの取組みについて勉強したいと話があったので、中心メンバーの境田先生や山下さんと一緒に食事をした。
(貴乃花に出馬意思は?)今後の活動予定を聞いたが、そういう状況ではないように思える。(出馬要請は?)そのような話はしていない》
貴乃花の所属事務所に確認すると、政界進出は「まったくございません」と回答した。
「貴乃花レベルなら、参院選直前に出馬表明しても間に合う。自民党は相撲協会に近い議員を抱え、貴乃花さんの出馬に反発する声もあるが、野党から出られるのはもっと困る。いまはお互い様子見の段階」(前出の角谷氏)
翻ってスポーツ関係者。
「貴乃花は、今後の食い扶持が不安でしょうがない。タニマチのなかには、『参院議員の6年間で次の動きを考えればいい』と出馬を煽る者がいて、気持ちは揺れている」
自民党は虎視眈々。貴乃花も、思わせぶりはほどほどに。
(週刊FLASH 2019年3月19日号)