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登頂数170超の山マニア「皇太子さま」即位後も登山は継続を
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.03.27 11:00 最終更新日:2019.03.27 11:00
2月23日に59歳の誕生日を迎えられた皇太子さま。「象徴としての務めを果たしたい−−」と改めて決意を述べられた。御代替わりまで残すところわずか、「次代天皇陛下」の素顔に迫る。
日本山岳会常務理事の神長幹雄氏(68)はこう語る。
「皇太子殿下は、信仰と歴史のある山を事前に調べられ、思いを馳せながら登られる。殿下はまさに『登山家』です」
皇太子さまがこれまでに登られた山は170超。1987年には日本山岳会の会員にもなられた。現在も名誉会員ではなく、通常の会員のままだという。
2016年に発行された日本山岳会の機関誌「山岳」には、「歴史と信仰の山を訪ねて」と題した山登りへの思いを、30ページにわたり寄稿された。
寄稿文には山の虜になられた理由や、それぞれの山の歴史や由来を思いながら登られるさまが書かれてある。ご自身で撮られた写真も満載だ。
それだけに、「侍従の方に『天皇になっても山は残しておきたい』とおっしゃられていると聞いた」(神長氏)という。
元警視庁山岳救助隊副隊長の金邦夫氏(71)は、1993年から2013年、奥多摩での登山警護を担当した。
「20年間で8回、殿下の警護をしました。2012年に『日の出山』の山荘で、来年退職する旨を申し上げたら、下山して車でお帰りになる際、ウインドーを開けて『長い間ご苦労さま』と労ってくださいました」
那須登山の案内役を務めたのは、那須山岳救助隊前隊長の大高登氏(90)。
「初めてご一緒したのは、1992年8月に三本槍岳に登られたときでした。2009年には愛子さまもご一緒に登られましたが、皆さま足がお達者でした」
皇太子さまの山登りには、皇室担当記者がよく同行する。かつてお妃候補としての雅子さまをスクープした編集者の沢田浩氏(63)も、殿下の登山にも密着した。
「登山中、湯を沸かして紅茶を飲んでいたら、『殿下にも紅茶を』と侍従に頼まれ、いれてさしあげた。以来、お辞儀を返していただくこともあります」
皇室ジャーナリストの近重幸哉氏(57)も山登りに同行したひとりだ。
「ご結婚前に、雲取山に同行しました。ある記者が、キリマンジャロに行った話を殿下にすると、興味深そうに聴かれていた。皇太子殿下のうちにもっと登りたかったでしょう」
ご結婚後、皇太子さまと雅子さまの登山を取材した女性週刊誌記者は、こう話す。
「お揃いのウエストポーチで、お互いに写真を撮り合うなど、微笑ましい光景でした」
知られざる山男ぶり。すべてを受け入れてくれる山を、これからも愛される。
写真提供・沢田浩氏
(週刊FLASH 2019年3月12日号)