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安倍昭恵夫人のすすめで土産を購入「皇太子さま」のお人柄は…
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.03.29 16:00 最終更新日:2019.03.29 16:00
2月23日に59歳の誕生日を迎えられた皇太子さま。「象徴としての務めを果たしたい−−」と改めて決意を述べられた。御代替わりまで残すところわずか、「次代天皇陛下」の素顔に迫る。
皇太子さまは、戦後70年にあたる2015年の誕生日の会見でも、こう述べられている。
「私は、常々、過去の天皇が歩んでこられた道と、天皇は日本国、そして国民統合の象徴であるとの日本国憲法の規定に、思いを致すよう心がけております」
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即位すれば、首相以下閣僚の認証や、法律の公布などの国事行為を新天皇としておこなう。
現状では、改元時の内閣を代表するのは、安倍晋三首相(64)だ。安倍首相は以前の談話で、こう発表している。
「天皇陛下のご退位とご即位が、国民の皆様の祝福の中でつつがなくおこなわれるよう、全力を尽くしてまいります」
だが安倍首相は、根っからの改憲論者だ。全国紙政治部デスクはこう指摘する。
「天皇陛下と皇太子さまは折にふれて、『憲法に則り~』と発言される。憲法改正が最大の目標である首相は、ずっと苦々しく思っている」
森友問題で夫の「アッキーレス腱」となった安倍昭恵夫人(56)とのエピソードもある。2006年11月、皇太子さまがご公務で山口県を訪れたとき、昭恵夫人も一部の行事に同行した。夫人は周囲に、「妃殿下と愛子さまがいらっしゃられたら、さらによかったですね」と話していたという。
当時は雅子さまのご体調が思わしくなく、公務は皇太子さまおひとりが多かった。自民党山口県連関係者は、当時をこう振り返る。
「殿下に声をかけられた昭恵さんは、名産の蒲鉾を『ぜひ妃殿下と愛子さまに!』とすすめた。殿下は、『それなら、明日買っていきましょうか』と応じ、お土産に買っていかれた」
新天皇としての役割を期待する声は、多方面からある。皇太子さまと同じ年生まれで、精神科医の立教大学教授・香山リカ氏(58)が語る。
「戦後、民主主義が花開いた日本で子供時代を過ごされた皇太子さまの人となりには、平和や自由の大切さが、深く刻み込まれているはずです。
ナショナリズムに走りがちな昨今、それを食い止め、世界に開かれた日本をアピールする役割を期待したいです」
学習院大学学長だった安田元久さん(1996年に逝去)は、「将来は天皇というお立場になられるのだから、自由な学生生活を体験していただきたい」と皇太子さまに常々説いていた。教えは息づいている。
天皇になるという決意を、年々ひしひしと感じると言うのは、皇室ウオッチャーでコラムニストの辛酸なめ子氏(44)だ。
「20年ほど前から毎年、1月2日の一般参賀に通っています。殿下は笑顔のみならず、手の形もきれいで、指先にまで気品があふれています。年々、『将来、天皇になられる』というオーラが強くなっていると思います」
笑顔の印象を思い出すのは、第80代警視総監で、公益財団法人・日本盲導犬協会理事長の井上幸彦氏(81)だ。
「2009年4月、神奈川訓練センターに、皇太子さま、皇太子妃雅子さま両殿下がおみえになられた。警視総監時代に、お目にかかっても、直接お話しする機会はありませんでした。
でも、両殿下は覚えていらっしゃって、『井上さんは、警視総監をなさっていらっしゃいましたよね』と微笑まれておっしゃった。嬉しかった。とても感激いたしました」
以下にて、皇太子さまの59年間をまとめる。
【皇太子さま59年の歩み】
●1959年(昭和34年)
皇太子明仁親王殿下(今上陛下)、正田美智子さん(皇后美智子さま)とご結婚
●1960年(昭和35年)
浩宮徳仁親王殿下ご誕生
●1963年(昭和38年)
小和田雅子さん誕生
●1982年(昭和57年)
学習院大学文学部史学科卒業
●1983年(昭和58年)
英国オックスフォード大学マートンカレッジ修学(~1985年)
●1988年(昭和63年)
学習院大学大学院人文科学研究科博士前期課程修了
●1991年(平成3年)
立太子の礼が執りおこなわれ、皇太子となる
●1992年(平成4年)
学習院大学史料館客員研究員
●1993年(平成5年)
6月9日、皇太子殿下は雅子さまと結婚の儀を執りおこなう
●2001年(平成13年)
第一女子、敬宮愛子内親王殿下ご誕生
●2019年
5月1日、皇太子殿下が即位される
(週刊FLASH 2019年3月12日号)