社会・政治
全国に拡大!山口組ドンパチで血の雨が降りだした!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.04.08 15:57 最終更新日:2016.04.08 15:57
「六代目山口組系の組員には、神戸山口組と衝突が発生したら、左手に黄色いテープを巻けという指示が出ている。車のダッシュボードにも黄色のものを置けと言われた。
歌舞伎町の衝突時のような場面では、面識がない組員同士だと、敵と味方の区別がつかない。だから、今後はそれを目印にしろということになったんだ」
そう語るのは東京在住の六代目山口組系組員だ。全国では両組織の衝突が相次ぎ、緊迫の度合いが増している。
「2月15日、歌舞伎町で神戸山口組が傘下の組織を集めて東京の親睦会を開こうとした。それを阻止するために、六代目山口組系の組織と、歌舞伎町に拠点を置く住吉会系の組織が警戒を強めていた。住吉会は六代目山口組と親睦団体だからな」(住吉会系組員)
当日、歌舞伎町内の数カ所で六代目山口組側の組員と神戸山口組系組員の衝突が発生。警察官が警戒を強めるなか、貸し切りにしたレストランで両団体の話し合いが持たれた。
結局、この日の衝突はこれ以上起きなかった。
その2日後の2月17日、今度は大阪で六代目山口組系の組織が以前事務所として使用していたビルに、車がバックで突っ込んだ。ヤクザ界に詳しいジャーナリストはこう見ている。
「歌舞伎町での衝突の報復だとみられている。ビルを以前事務所として使用していたのは山口組系の組で、歌舞伎町で衝突した組織。しかし今は使用していないので、神戸山口組側が間違えて突っ込んだのではないか」
2月23日には福井県敦賀市で、神戸山口組の総本部長を務める正木年男組長の正木組事務所に、六代目山口組系組員が銃弾5発を発砲。銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。六代目山口組系の組員は次のように話す。
「報復を警戒した福井の組織から『チャカ(拳銃)を数挺欲しい』と要請がきた。もちろん、すぐに宅配便で送る手はずを取った。深夜の直行便ならX線を通さないことが多いので、夜に集配センターまで持っていく。当然、弾も用意する。
荷物を預けたらトラックの後について福井まで行く。この方法をとるのは、チャカを自分の車で運ぶのは危険すぎるからだ。職質を受けたらアウトだからな」
2月25日には長野県松本市で乱闘事件が発生し、神戸山口組系の組員が負傷した。前出のジャーナリストは言う。
「長野県飯田市では昨年、山口組系の組から神戸山口組傘下の組に移籍しようとした人間が射殺された事件が起きた。この件で山口組系の組の幹部が逮捕されている。
以来、長野では高速道路を封鎖する事件が発生したり、報道されない衝突がいくつもある。今いちばんピリピリしている場所になった」
本誌が確認したところ、今年に入って6件の抗争事件を確認した。しかしこれは氷山の一角なのだ。
「山口組と神戸山口組の分裂から半年が経過した。何かしなければという思いはある。歌舞伎町の衝突で事態が一気に緊迫したのは事実だ。最近は弘道会が前面に出てきていて、大きな抗争に発展する可能性は否定できない。今は双方の組で末端の組員が暴走しないように努めているが、そのブレーキが利かなくなってきている」(同前)
警察庁の2月25日の発表によると、昨年末時点で構成員と準構成員を合わせた組員は、山口組が1万4100人、神戸山口組が6100人だという。
神戸山口組は、山口組、住吉会に次ぐ国内第3位にまで勢力を伸ばしていた。 加えて、神戸山口組には新たに直参になる組が増えるという。
「四国でほかの組の預かりになっていた組が、正式に神戸山口組の直参になり、これで23団体にまで拡大することとなった。神戸山口組は確実に勢力を伸ばしている」(東京在住のヤクザ)
抗争の激化について、警視庁の元暴力団担当刑事も警戒を強めこう話す。
「六代目山口組側も神戸山口組側もお互いのことをよく知っている。まずは相手の資金源を断って経済的に弱体化させるだろう。弱体化した側は暴力を激化させる可能性がある。その場合は大きな抗争に発展するかもしれない」
すでに一連の衝突で負傷者が出ている。流れる血の量は両団体とも確実に増えている。
(週刊FLASH 2016年3月15日)