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公明党・山口代表、安倍首相に物申す「人事は果断に決断を!」社会・政治 2019.05.17

公明党・山口代表、安倍首相に物申す「人事は果断に決断を!」

 

 自公連立政権誕生から20年。そして、公明党を率いる山口那津男氏(66)も、代表に就いて10年……。政権の一翼を担う男の正体に迫る!

 

「おまえの~ほかに~」と、フランク永井の『おまえに』の一節を口ずさみ始めた山口代表。

 

「おじいちゃんおばあちゃん相手に歌うと、しみじみ聴いてもらえます。落選中には、『山口さん、 “ブランク長い” ね』って(笑)。石原裕次郎も歌いますよ」(山口代表、以下同)

 

 東大法学部卒で弁護士。お堅いイメージがある前歴ながら、中学のブラスバンド部時代からトロンボーンに親しむ音楽好き。硬軟織り交ぜて、自民党と公明党の連立政権を支える一翼である。

 

 このところ、安倍政権の「驕り」ともいうべき事態が相次いだ。塚田一郎・前国交副大臣や桜田義孝・前五輪相の失言が続き、批判を浴びた。

 

「やはり政権を持っている側は、自らを戒めていかなくてはなりません。塚田副大臣、桜田大臣の件では、国民の皆様にご心配をおかけし、本当に申し訳なく思います。我々公明党は、『政府与党連絡会議』などの席上で、安倍さんに苦言を呈してきました」

 

「安倍一強」という政治状況が続いて久しい昨今。公明党が担う役割は、より重い。 

 

「ある県知事の方が、『自公政権は車みたいなもの』とたとえていました。エンジンと車体は自民党の役割。アクセルとブレーキの踏み加減も、急ブレーキや急発進ではいけません。

 

 また、ハンドルさばきが大事です。大きく右や左に逸れてはたまらない。それをコントロールするのが、公明党の役割なんです。自公連立に代わる選択肢は、残念ながらありません。

 

 自公は、現実的な政権運営ができる、もっとも安定感のある組み合わせだと思います。連立合意に謳っているように、『謙虚さと真摯な姿勢』を、絶えず肝に銘じなくてはなりません」

 

 2020年11月に安倍晋三首相(64)は、憲政史上最長の在職日数となる。歴代最長の政権を見据え、山口代表に安倍首相への「忠言」を聞いた。 

 

「政治的、政策的な目標に辿り着く前に、慎重に、幅広い合意をつくる努力を重ねてほしい。近道や抜け道を進むのではなく、王道を進んでほしいです。総理大臣はものすごくご苦労がありますから。私の議員生活のなかでも、稀に見る安定政権。

 

 安倍さんは、直観力が優れ、人を大事にします。ですが人事では、人が推薦すれば、受け入れてしまう。『決まった大臣が国民とのずれが大きい』という声が高まったら、ときには国民の側に立って、果断に決断を下すことがあってもいいと思います」  

 

 山口氏が危惧するのは、過去の苦い思い出からだ。民主党が大勝し、自公が野党に転落した2009年。山口氏は、その最中に党代表に就任した。 

 

「党代表(太田昭宏・元国交相)、幹事長(北側一雄・現公明党副代表)ら、党の中枢を担う人がいっぺんに落選してしまった。当時、私は政調会長で……。周囲に助けていただきながら、必死でした」

 

左から谷垣氏、山口代表(写真提供・山口事務所)

 

 そのとき自民党を率いていたのは、自転車事故で負った傷がもとで、2017年に政界を引退した谷垣禎一・自民党前総裁である。谷垣氏と山口氏はともに東大法学部卒の弁護士。じつは司法修習の同期で、政界では「兄貴」だという。

 

 上の写真は、2019年の自民党大会で再会したときのものだ。7月の参院選出馬が噂された谷垣前総裁だが、リハビリなどを理由に固辞したという。

 

「すっかり元気になられた。血色もよくて、笑顔で……本当によかった。司法修習の同期生で、政治家になったのは、千葉景子さん、伊東秀子さん、松野信夫さんがいます。とくに谷垣さんは兄貴分として、いろいろとご指導いただきました」

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