IT企業に勤める38歳の独身主義の主人公と、脚本家志望の30歳のヒロインが、ひょんなことからひとつ屋根の下で暮らすことに。お互いのメリットのために、2人は仮面夫婦になることを約束し、お互いの要望を書き込んだ契約書まで用意。
しかし主人公の元カノの登場など、さまざまなハプニングを経験するうちに、徐々に2人の間には恋愛感情が芽生えていって……。ここまで読んだだけで、日本人だったら、主題歌とともに踊りだしてしまいそうになるドラマだ。
主人公は眼鏡をかけていないし、ちょっとイケメンすぎるようにも思えるが、ヒロインのビジュアルは透明感抜群。2017年10月にドラマの放送が決定するやいなや、韓国のネットユーザーたちの間でも議論が勃発した「問題作」でもある。
しかし、放送局側は何食わぬ顔で放送に踏み切ったのを見ると、確信犯なのかも? 一部では『このはじ』の愛称で呼ばれているとか、いないとか。
(4)『知ってるお兄さん』/放送局:JTBC
教室を再現したスタジオに、レギュラー出演者(在校生)たちが制服を着て座っている。そこに毎週、ゲスト(転校生)がやってきて、自身にまつわるエピソードをクイズ形式で紹介。
重いネタこそ飛び出さないが、ゲストの「しくじり話」に在校生が突っ込みを入れる風景は、何かをほうふつとさせる。クイズに対し、大喜利さながらの回答を繰
り広げる在校生の「番長」は、『一食ください』でもお馴染みのカン・ホドン。
さらに東京ドームを満員にするアイドルグループ「SUPER JUNIOR」のメンバー・ヒチョルも出演。アイドルらしからぬ大胆なボケが好評だ。ちびっ子から大人まで楽しめる内容で、俳優やアイドルらが自ら「出演したい」と口をそろえるほどの人気番組。
(5)『となりのチャルス』/放送局:KBS1
どこの国でも、「外国人から見た我が国」について紹介する番組は好かれるようだ。この番組は、就職、留学、結婚など、さまざまな理由で韓国に暮らしている外国人の生活に密着。
ひとり1話の完結型で、ホテルに就職したフランス人、自国の発展のためにやってきたタンザニア人留学生など、バラエティ豊かな「YOU」たちを取り上げ、韓国の生活で驚いたことや、感動したことなどを語ってもらう。
スタジオに座るのも外国人タレントで、VTRを見て「自分もそうだった」と共感したり、先輩として処世術をアドバイスしたり。K-POPの世界的な進出で、韓国に暮らす外国人は増えている。日本のように空港で「YOU」を探さなくてもいいのかもしれない。
(増刊FLASH DIAMOND 2019年5月30日号)