美智子さまが見守る、愛子さまが「皇太子」になる日

　大型連休が明けた5月7日は、学習院女子高等科の生徒にとっても、時代が「令和」となって最初の登校日となった。

　生徒のなかに、愛子さま（17）のお姿もあった。ややうつむき気味で歩くお顔がパッとほころんだのは、ご学友の姿に気づかれたときだ。軽く手を振り笑顔を交わし、愛子さまは校門をくぐられた。

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　新しい天皇皇后両陛下の、一人娘というお立場になられた愛子さま。

「平成の御代替わりでは、昭和天皇の侍従の多くが、新天皇の侍従にとどまった。それとは異なり、今回の御代替わりの人事では、これまでの東宮の侍従たちが、新たな天皇ご一家の侍従に異動した。変わらない環境のなかで、愛子さまはお暮らしだ」（宮内庁関係者、以下同）

　だが、もしかすると愛子さまを取り巻く環境は、大きく変わるかもしれない。ここにきて、にわかに「女性天皇論」が盛り上がっているからだ。

「現在の皇室典範で皇位継承資格を持つのは、父方が天皇の血を引く、男系の男子皇族のみ。皇位継承順位第1位は、皇嗣の秋篠宮さま、第2位は悠仁さま。第3位が上皇陛下の弟である常陸宮さま。今上天皇の次世代の皇位継承資格者は、悠仁さまだけだ」

　3月18日、菅義偉官房長官は国会で、安定的な皇位の継承についての議論を、すみやかに始めると発言。議論の行方によっては、愛子さまが「皇太子」になられ、将来は天皇に即位なさる可能性が出てきたのだ。

　近現代皇室史が専門の静岡福祉大学・小田部雄次名誉教授は続ける。

「男系天皇を主張される人の理念はわかりますが、具体案がないのが現状。皇族の方々は、女性・女系天皇について、国民の選択を受け入れるご覚悟をお持ちになっています」

　実際、新聞社などが実施した最新の世論調査では、女性天皇容認が8割近い。本誌のアンケートでも、81%が賛意を示している。

　ある皇室ジャーナリストはこう打ち明ける。 

「じつは上皇陛下は以前から、皇統を絶やさないため、女性天皇を認めるというお考えをお持ちです」

　さらに、皇室ジャーナリストの渡邉みどりさんが話す。

  
「愛子さまが尊敬し、強く影響を受けているのが上皇后・美智子さま。その美智子さまは、愛子さま自身のご意思を大切にしたいはずです。教育を受け、公務で経験を積んでから、皇位継承について考えるのがいい。美智子さまはそのようなお気持ちで見守っておられるのでしょう」

　期待が高まるなか、愛子さまはすでにお立場を自覚して振る舞われているという。

「最近の愛子さまは、学校でも社交的で、行事に積極的に参加なさっています。ときどき休まれることもありますが、ご自身で立てた勉強の計画に従って、判断なさっているそうです」（前出の宮内庁関係者）

　愛子さまは現在、高校3年生。来春には卒業され、大学に進学される予定だ。

　成人まであと3年。愛子さまが「皇太子」になる日は、着々と近づいている。以下では、本誌が男女100人を対象にとった、女性天皇・女系天皇・女性宮家についてのアンケートの結果を公開する。

【男女100人調査】
（1）「女性天皇」「女系天皇」を認めて、皇位を継承していけるようにすることに賛成ですか？

●両方に賛成：67人
●「女性天皇」には賛成だが、「女系天皇」には反対：14人
●「女性天皇」には反対だが、「女系天皇」には賛成：1人
●両方に反対：9人
●その他：9人
●賛成意見：
「伝統も大事なのだろうが、このままでは天皇家自体がなくなりかねない」（30代・男性）
「男女で差を設けるのはおかしい」（50代・男性）
「長子が継げばいいと思う」（40代・女性）
●反対意見：
「長い間の制度だから」（50代・男性）
「慣習を守っていきたい」（40代・男性）
「日本の伝統を壊すことになる」（50代・男性）
「あまり良いとは思わない」（30代・女性）

（2）「女性宮家」を創設することに賛成ですか？
●賛成：59人
●反対：33人
●その他：8人

※（1）（2）は20歳以上の男女100人にアンケート調査。2019年5月10日実施

【2016年の本誌アンケートでは…】
「女性天皇」「女系天皇」を認めて、新しい制度を作るべきだと思いますか？
●思う：78人
●思わない：22人

※20～60歳の男女100人にアンケート調査。2016年8月8日実施

（週刊FLASH　2019年5月28日号）