「案外あっさり捕まったことに驚いてます。キレたら手のつけられない、ヤバい男だったので、最後は立てこもってでも抵抗すると思ってましたけどね」
こう語るのは、6月23日に逮捕された小林誠容疑者(43)をよく知る、現役の暴力団員。
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小林容疑者は19日、横浜地検が収監のために自宅を訪れた際、刃物で威嚇して逃走。半ば強引に友人や知人を巻き込みながら、神奈川県内を4日もの間、逃げ回った。現役をもビビらせる小林容疑者の無軌道ぶりを、前出の暴力団員が明かす。
「彼は10代のころから、本厚木の駅前で平気でシンナーを吸引したり、金属バットで人を殴るなど、やりたい放題。18歳で一度ヤクザの世界に入ったのですが、その後は足を洗い、窃盗団を結成したり、覚醒剤に手を出したりしていました。
犯罪歴は傷害致死、窃盗、強姦、覚醒剤使用、公務執行妨害など前科13犯にもなります。とにかく、何をしでかすかわからない男で、今回の逃亡劇も、彼ならやりかねないと思いました」
数々のエピソードから、その凶暴さが浮き彫りになる小林容疑者だが、意外にも彼の逮捕に落胆したのは暴力団関係者だったという。
「逃走中の小林容疑者の動向は、暴力団関係者たちの独自のネットワークを通じてすべて筒抜けでした。
『いくらでも居場所は追跡できるし、このまま逃走させて、警察からデカい懸賞金がかけられるまで泳がしておこう』と、ヤクザたちは笑っていたそうです。ただ、あっさり捕まってしまい、この計画は頓挫してしまいました」(同前)
希代の凶暴男も “闇” の手のひらの上で踊らされていた。
(週刊FLASH 2019年7月16日号)