社会・政治
夜の銀座でも大人気「巨人軍」カネと女の知られざる特権
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.05.12 14:00 最終更新日:2016.05.12 14:00
野球賭博に、元主力選手・清原の逮捕。そして〝声出し〟金銭授受問題。巨人軍の栄光は地に落ちた。球界で特権的な地位にある巨人選手。不祥事が連鎖する原因は驕りにあるのではないか。そこで、巨人の選手をめぐる特権を調べてみたら――。
「二軍でもタイトルを獲ると200万円くらいポンと給与が上がった。一軍昇格がゼロでもです。僕は一軍経験がないときに年俸が倍近くになった」と語るのは元巨人投手。
「2009年のイースタンリーグで、中田翔は史上最多の30本塁打を記録したが、一軍の実績がないということで、年俸は上がらなかった」(スポーツ紙記者)というのと対照的だ。
実際に高額な年俸をもらっていた元巨人主力投手は言う。
「優勝すれば、ご祝儀的に年俸の上がり幅が大きくなります。また、保留すれば年俸はまず上がる。当然、球団に煙たがられるので度合いが肝心」
本業ではなく副業でも美味しい。「サイン会のギャラが他球団の人気選手よりも何倍も高額でした」と語るのは一軍と二軍を行き来した元巨人選手だ。
●用具はタダ! 豪華設備を使い放題
「巨人にいたころは二軍にいても、用具にお金を使ったことはない。他球団の二軍選手には、用具貧乏とかいましたが」
そう笑うのは複数の球団を経験している元巨人外野手だ。大手スポーツメーカーの営業マンはこう語る。
「個人契約を結んだ選手に無償で用具を提供し、メンテナンスも引き受けます。一人あたり年間100万円の実費がかかる。他球団では一流選手だけなのですが……。そういえば、巨人のある〝一軍半〟の選手と他球団の年間30本塁打を打っていた強打者が、同メーカーから同条件で支援を受けていました」
また「球団からはユニホームが8着支給されました。他球団では4着でしたし、破れたところが補修されているものもあった」(元巨人外野手)
もちろん練習施設やロッカールームには最新の設備がそろう。
「ファームに専用のバッティング投手が2人いました。他球団ではコーチが投げることがありましたから、あれには驚きました」(前出とは別の元巨人外野手)
●巨人軍は夜の銀座の盟主
「銀座で祝勝会をやったとき、ついてくれるホステスの数が前球団の倍だった」と語るのは元巨人投手。 また、「パリーグ時代、銀座のクラブで黒服からぞんざいな対応を受けたことがある。巨人に移籍した後、その店に行ったのですが、同じ黒服が飛んできて、対応が一変した」(元巨人軍野手)という。
巨人のホームグラウンドは銀座。有名クラブのママとつき合う選手もいた。だが、銀座でよく飲むのは高橋監督の世代まで。「最近の若手は六本木で合コン」(週刊誌記者)。
プライベートの飲み会は、「選手はあれだけの高給を取りながら、ご馳走してもらうのが当たり前という感覚」(スポーツ紙記者)だ。なぜなら、会社経営者などから、選手にタニマチをさせてくれと、まさに〝逆指名〟されるからだ。実際、「巨人の選手を連れて歩くのはステータス」とある会社経営者も話す。
全国にタニマチがいる選手も多い。「地方でも販売店の人たちが、新聞の部数を伸ばすために、地元の有力者との飲み会や食事会をセッティングする。新聞社が親会社ならではだ」(巨人軍関係者)
ある元巨人内野手は「前球団での成績のほうがよかったのに、巨人に移籍してちょっと打つと『最近、活躍してるね』と言われた」という。巨人にさえいれば、圧倒的な人気と知名度を得られるわけだ。ただし、その代償として、「巨人軍は常に紳士たれ」という厳しい憲章がある。
「移動はスーツ、茶髪・ヒゲ禁止。だが現在はそれほどうるさく言わない」(巨人軍関係者)
いまこそ「紳士たれ」という憲章を全選手が思い出してほしいものだ。
(週刊FLASH 2016年4月19日号)