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韓国から帰国した日本人に聞いてみた「いまの様子はどう?」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.09.01 11:00 最終更新日:2019.09.01 11:00
軋轢ばかりが報じられる日韓関係だが、じつは韓国への日本人旅行者の数は増加している。韓国観光公社が発表した統計によると、7月に韓国を訪れた日本人は約27万5000人で、前年同月比で19.2%増となった。
写写丸が向かったのは、海外旅行帰りの日本人でごった返す、羽田空港国際線到着ロビー。そこにいたのは、韓国帰りの人たち。都内の会社員、市川大輔さん一家は、15年ぶりという家族旅行先に、韓国を選んだ。
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「行くかどうか、少し迷いました。しかし行ってみたら、デモなどには遭いませんでした。ただ、通り過ぎる自動車から私たちに『アベ●●●~!』と叫ぶ人がいました。悪口だと思うのですが、なにしろ言葉がわからないので……。
ホテルで『どこが危険ですか?』って聞いたら、『とくに危険じゃない』と言われました。その方は、『私も来月、博多に旅行に行きます。キャンセルはしません。政府の奴らは関係ない』とも言っていました」
川村聡さん夫妻は、実際のデモの現場に遭遇した。
「ソウルは初めて。3泊4日で、明洞周辺でショッピングをしてきました。8月15日の『光復節』には、泊まっていたホテルのすぐ横の市庁舎の前で、朝から晩までデモや集会をやっているのを見ました。前を通るときは緊張しましたが、危ない目には遭わずにすみました」
羽田経由で青森県八戸市に帰るというOLの白石舞直さんは、韓流ヒップホップグループ「BTS」のファン。これまで韓国には5、6回行っているが、今回、初めて親に「危ないから行くな」と言われた。
「日本のイメージと、実際に行くのではまるで違います。将来、韓国で暮らしたいと思っているくらいだから、反対を押し切って行ってきました。向こうには友達もいるし。とにかく、隣の国同士で喧嘩をしないでほしいです」
『冬ソナ』にはまり、50回以上韓国を訪れた50代の女性も、現地は平穏だったと言う。
「でも、レストランで日本語で会話をしていたグループが、韓国の方から『おや?』という表情で見られていました。そんな光景は初めてでしたね」
交換留学で韓国に行っていた女子大生グループを、空港に迎えに来ていた母親が語る。
「出発前、外務省から韓国への渡航について注意喚起が出ました。それで、何かあったらすぐ帰国するという条件で(娘を)行かせました。個人旅行なら行かせなかったでしょうけど、大学同士が提携しているので、そこは心配せずにすみました」
話を聞いた人たちは、いずれもとくに危ない目には遭遇しなかったようだ。
「普通の韓国人は、政治よりビジネス優先。日本人観光客は大歓迎です。
一方で、年間750万人もの韓国人が日本に来ています。全国民の7人に1人です。今回の対立で減ったといわれていますが、そもそも日本が嫌いなら、韓国人がこんなに日本に来るはずがありません」(「コリア・レポート」編集長の辺真一氏)
だが8月22日、韓国は日本との「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)」を破棄すると発表した。
「日米韓の安全保障協力に影響を与えるのは確実。日韓関係は、さらに冷え込むでしょう」(同前)
国の間違った選択で右往左往するのは、いつも罪なき国民なのだ。
(週刊FLASH 2019年9月10日号)