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辞任した菅原経産大臣、本誌に語っていた「最後は誠意しかない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.10.25 17:45 最終更新日:2019.10.25 17:45
10月25日、菅原一秀経産大臣が辞任を表明した。公設秘書が、地元選挙区の通夜で香典を渡したことなど、公職選挙法違反疑惑が『週刊文春』に報道されたためで、後任は梶山弘志・元地方創生担当大臣になる。
菅原氏は、報道陣に対し「私の問題に関して国会が停滞するということは本意ではない」と説明し、「任期途中で経済産業大臣の職を辞することは慚愧(ざんき)に堪えないが、この点、おわびを申し上げたい」と語った。
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菅原氏は、2003年の初当選以降、6回当選しているベテラン。厚労大臣政務官、経産副大臣などを経て、9月11日に初入閣した。
政界に入る前、総合商社の日商岩井(現・双日)で、商社マンとして働いていた菅原氏は、初入閣に際し、本誌のインタビュー取材に応じている。
「子供のころから政治家を志していましたが、サラリーマンとして、海外でのビジネスに携わりたかった。資源のない日本が、世界の中でどう生き残り、成長していくのかを学びたかった」
商社時代は、広報や総務の仕事も経験した。バブル経済の全盛期、「反社」対策も一苦労だったという。
「商法改正前で、『反社会的勢力』 の人が大勢来る。彼らは、やれ『この本を買え、この絵を買え』と言ってくる。それをさんざん聞いて、頷いて、いかにこちらが何も払わずに、彼らに帰ってもらえるかが勝負なわけです。結局最後は、誠意をもって人と接するしかないということを、身をもって学びましたね……」(菅原氏)
菅原氏は、早稲田大学時代、TRFのSAMとユニットを組んだ元ダンサーだ。
「SAMとは、いまでも1カ月に1回くらいのペースで会っています。大臣就任が決まった後、『おめでとうございます。俺も頑張ります』って簡単なLINEが来た(笑)」
人間関係を大事にしたかったのかもしれないが、公職選挙法を犯してしまったのだとしたら、脇が甘かったと言うしかない。