社会・政治
トランプ大統領が讃えた「英雄犬」名前が明かされなかった理由は
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.10.29 16:04 最終更新日:2019.10.29 16:04
10月28日、アメリカのトランプ大統領が、ツイッター上で「英雄犬」の写真を公開した。
前日の朝に緊急会見し、10月26日の米軍の急襲作戦で、過激派組織「イスラム国」の指導者、アブバグル・バグダディ容疑者が死亡したことを発表していたトランプ大統領。
【関連記事:トランプ大統領、台風の進路を勝手に決めて落書きブーム作る】
その会見で、バグダディ容疑者が軍用犬に追われて、トンネルに逃げ込んだと明かしていた。
今回、その軍用犬の写真を公開し、「英雄犬」と称賛したトランプ大統領だが、犬の名前については「機密扱い」だとして公表しなかったことが話題となっている。
なぜ、犬の名前が「機密扱い」なのか? それには報復の可能性があるためだ、と指摘されている。
実は、過去にこんな事態が起きている。
2018年7月28日、南米・コロンビア警察は、所属している麻薬探知犬「ソンブラ」の殺害に懸賞金がかけられていると明かした。
ソンブラは当時6歳のジャーマンシェパードで、少なくとも245人の身柄拘束や、コカイン9トンの押収といった実績を上げていた。それに対して、同国内の犯罪組織「ウラベノス」が報復対象として2億ペソ(約770万円)の懸賞金をかけたのだ。
その後、ソンブラの安全面を考慮し、警官の付き添いを増やし、警戒が強化されたという。
今回、トランプ大統領が「英雄犬」の写真を公開したことに対して、SNS上では《報復するならこの犬にしろってことだろ?》《なんで名前伏せるんだって思ったら育てた犬舎に報復が行かないようにか》といった心配の声が上がっている。