社会・政治
安倍首相とニューオータニを結ぶ「霊感コンサル」の正体
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.11.27 13:45 最終更新日:2019.11.27 13:48
「5000円はホテル側が設定し、価格設定どおりのサービスが提供されています。費用の明細書は、ホテル側から発行はありませんでした」
11月20日、安倍晋三首相(65)は、参院本会議でこう強弁した。「桜を見る会」の “前夜祭” として毎年開かれていた夕食会の費用をめぐって、疑惑の目が注がれている。
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「ホテルニューオータニで開かれた夕食会には、支持者を中心に850名が参加し、参加費はひとり5000円。同ホテルの宴会場でその人数なら、定価は1万1000円からのはずなのに、『大多数がニューオータニに宿泊したから』という理由で5000円になったというのです。
ですが、あまりに安いとして、ホテルには独占禁止法違反(不当廉売)の疑いすら出てきます」(社会部記者)
神戸学院大学の上脇博之教授は、こう指摘する。
「費用の差額分をホテルが補填したなら、『安倍首相の政治団体に対する企業献金』に該当する可能性があります。金額が150万円以上なら違法です。
安倍事務所が差額分を補填していて、参加者が選挙区民なら、公職選挙法が禁じる『買収』にあたります」
「ホテル側が……」を連発する安倍首相だが、ニューオータニ側は “沈黙” を守る。
奇しくも同じ11月20日に、憲政史上最長の在職日数となった安倍首相。じつは冒頭の写真は、安倍首相とニューオータニが、“特別な関係” にあることを示している。撮られた当時を知る自民党関係者は、安倍家とニューオータニ創業家・大谷家の関係を、こう明かす。
「安倍家を取り仕切る “ゴッドマザー” こと洋子さん(91)と、ニューオータニの大谷和彦社長(73)は、E塾という経営コンサルティング会社を通じて、古いつき合いがある。
そのE塾の代表だったM氏は、総理の父・安倍晋太郎元外相と同じ山口県油谷町(現・長門市)出身で、安倍家の支持者として、長年多額のパーティ券を購入してきた。
M氏は、大量の塩をまいて “お清め” をしたり、手をかざして “エネルギーづけ” をしたりと、“霊感コンサルタント” として、第1次安倍政権が発足する前から、政界ではよく知られた存在だった」
安倍家と大谷家との仲を取り持ったM氏。冒頭の写真は、2000年11月にホテルニューオータニ東京で開かれた、M氏の誕生パーティのステージだ。
当時官房副長官だった安倍首相は、自身の持病についてふれ、「その節にはMさんにはたいへんお世話になりまして……」と語っていた。もちろん同パーティには、大谷社長も参加している。
「大谷社長をはじめ、大谷一族は、M氏に心酔しきっていた。ある年の誕生会で、大谷社長は、『M先生のエネルギーがすごすぎて、こちらの具合が悪くなるんです。このホテルは完璧に清めていただいています』とスピーチしています。
M氏も、2000年以降、ニューオータニのオフィス専用階に拠点を置いていました」(自民党ベテラン秘書)