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ダイヤ改正で姿消す「あずさ2号」今後は「かいじ2号」に
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2019.12.14 10:00 最終更新日:2019.12.14 10:00
12月13日、JR東日本が発表した来年3月14日実施のダイヤ改正により、新宿ー松本間をつないでいた中央線の特急「あずさ2号」がなくなることがわかった。かつて一世を風靡した兄弟デュオ「狩人」のデビュー曲となった「あずさ2号」が、ついにレールの上から姿を消してしまう。
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1977年に発表された「あずさ2号」。新宿から信濃路へ「8時ちょうどのあずさ2号」で向かう女性の心情が歌われており、シングル売上は累計80万枚。同年の紅白歌合戦にも出場するなど、大ヒットとなった。当時、午前8時のあずさ2号は、満員状態が続いていたという。
しかし、曲の発表から1年後には、ダイヤが改正されてしまう。1978年10月には奇数号が下り、偶数号が上りに変更された。曲の中で歌われている「下りのあずさ2号」はこの時点でなくなっていたのだ。
その後、2016年のダイヤ改正で、上りのあずさ2号が大月駅を午前8時に発車したものの、2019年3月には大月は通過駅に変更。この段階で「8時発」もなくなってしまい、今回のダイヤ改正でついに消滅となる。
ツイッター上では、《あずさ2号が旅立つ番か》《きょうび狩人のあの曲知ってる若い人いたら明日一杯奢る》《1度は乗ってみたかった》などと、あずさ2号を惜しむ声が多く上がっていた。
今回、あずさ2号が消滅する理由は、あずさとかいじを統一させ、号数を振り分けるため。「2号」の称号は、今後かいじにあてがわれるという。2002年2月2日には、新宿ー松本間に24年ぶりに下りのあずさ2号を走らせるイベントが企画されたが、今後、あずさ2号の復活はあるのだろうか。