「媒酌人は、中曽根弘文参院議員(74)でした。ほかの出席者も、伊吹文明衆院議員(81)、青木幹雄元参院議員(85)など、いわゆる “政界のドン” と呼ばれる重鎮ばかり。『さすがだな』と思いました」
そう語るのは、2019年末に収賄容疑で逮捕された、秋元司衆院議員(48)の後援会関係者。
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秋元容疑者は、IR担当の内閣府副大臣だった2017年9月、日本のカジノ事業への進出をもくろむ中国のIT企業「500ドットコム」から、370万円相当の賄賂を受け取ったとされる。
「ここ数年、素性の怪しい取り巻きが増えたので、心配でした。残念ながら不安が的中した」(前出・後援会関係者)
その秋元容疑者の結婚式の様子を収めた貴重なスナップが、冒頭の1枚だ。
「式は、2009年6月に催されました。会場は、六本木の超高級ホテル『グランドハイアット東京』。司会はフリーアナウンサーの露木茂さん(79)と、アナウンサー出身で当時1回生議員だった自民党・丸川珠代参院議員(48)が務めていました。招待客は300名を超える、華やかなものでしたね。
丸川議員は、秋元容疑者のことを『東京都連の次世代のリーダー』『都選出議員として、鳩山一郎氏以来の首相になる可能性のある方』などと、誉めそやしていました」(同前)
一方、逮捕の理由となった汚職事件は、さらなる広がりを見せている。500ドットコム側は、秋元容疑者のほかに、前防衛大臣の岩屋毅衆院議員(62)をはじめとする5名の国会議員の名を挙げ、「それぞれに100万円前後の現金を配った」と供述しているのだ。
「一部の議員は、事情聴取に対して、現金の受け取りを認めており、『政治資金規正法違反』で立件されることになりそうです」(社会部記者)
また、秋元容疑者の再逮捕も近いという。
「秋元容疑者の勾留期限は1月14日。その前には再逮捕される可能性が高いです。1月20日に通常国会が始まる予定ですが、“国会議員は会期中に逮捕できない” という『不逮捕特権』の適用を避けるためです。
『500ドットコムから秋元容疑者へ渡った総額は、1000万円を超える』と、捜査関係者はみているようです」(同前)
経済ジャーナリストの松崎隆司氏は、秋元容疑者に賄賂が贈られたのは、「当時の肩書だけが理由ではない」と言う。
「秘書からたたき上げた秋元さんは、自民党内に人脈を張りめぐらしている。中国企業は、二階俊博幹事長(80)など大物議員とのパイプ役を期待して、“青田買い” したようです」
そこで慌てているのが、自民党の国会議員たちだ。
「秋元と昵懇にしていた議員たちは、『自分に火の粉が降りかかってくるんじゃないか』と戦々恐々としています。丸川さんも、“お世辞を言いすぎた” って後悔しているんじゃないですか」(自民党関係者)
秋元容疑者に、高額な “ベット” をしていた議員は何人いるのやら。
(週刊FLASH 2020年1月21日号)