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新型肺炎、タイ医療サイトが報じた「感染者に不妊リスク」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.02.25 06:00 最終更新日:2020.02.25 06:00

新型肺炎、タイ医療サイトが報じた「感染者に不妊リスク」

タイ医療サイト『Thailand Medical News』の記事

 

「速報! 中国人科学者の最新研究によると、コロナウイルスによって、男性患者は不妊症になるかもしれない」

 

 この衝撃的なタイトルの記事は、タイで運営されている医療専門のニュースサイト『Thailand Medical News』が、2月16日に配信したもの。中国人のワン・ジャンチン医師が率いる南京医科大学をはじめとする研究チームの、最新研究を紹介する内容だ。

 

 

 記事には、こうある。コロナウイルスは通常、「ACE2受容体」と結合し、人間の体内に侵入する。このACE2受容体は、精巣組織に多く含まれるため、「コロナウイルスが精巣を傷つけ、男性患者を不妊にしてしまう」というわけだ。

 

 この記事に対して、医療ガバナンス研究所理事長の上昌広医師は、こう語る。

 

「このニュースのもとになった研究自体、間違いとはいえませんが、まだ基礎研究段階のもの。本当にコロナウイルスの影響で男性が不妊症になるのかどうか、長いスパンでの臨床研究が必要です。現段階では特別騒ぐものではありません」

 

 とはいえ、万が一にでも、精巣は傷つけられたくないもの。記事のもとになった研究結果は、専門家により査読されている最中だ。杞憂であってほしい……。


(週刊FLASH 2020年3月10日号)

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