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ブローカーがざんげ暴露「闇マスク」取引現場を押さえた!
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取引現場では、売り主と買い主がマスクと証明書をチェック
「はい、では明日にマスクを4万枚ですね」
携帯電話の向こうの “取引先” に、そう話すMさん(30代)は、同じ携帯電話で撮った「取引現場」の写真を見せてくれた。品薄状態や高額転売が社会問題化しているが、彼女は “闇マスク” のブローカーなのだ。
もともとは、貿易関連のコンサルタントが本業だ。
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「2月に中国の友人から、『マスクを送ってほしい』と頼まれたのがきっかけです。知り合いの問屋から調達して以来、知人をつたって私のところに、マスクを買いたい人や売りたい人が集まってきて……。仲介を続けました」
売られるのは、卸問屋やメーカーの横流し品など。海外製マスクの売り込みもある。買っていく側の目的は、転売や企業・幼稚園への納品だという。
「この前は、50万枚を仲介しようとしましたが、値段が折り合わず破談。前金を振り込んだ商品が届かなかったり、粗悪品だったり、トラブル続きです。取引現場が地味で驚いた? ドラマではないので、検品や証明書の確認だけで、物々しい雰囲気はありません」
彼女のこうした仲介で、大量の闇マスクが市場に流れる。
「数千万枚以上は扱いました。でも、私は仲介するだけで、手数料は、ほとんどもらっていません」
この倉庫に積まれた闇マスクがあれば、今の日本がどんなに助かるか……。政府は3月5日、マスク転売を禁止する措置を打ち出した。
「政府には、早くやってほしかった。私はこの1カ月、本業をほったらかしにして、マスクの仲介に奔走してきました。ですが、転売業者に騙されることもしばしば。もうマスクには、手を出したくありません」
“マスク狂騒曲” に、終止符は打たれるか?
(週刊FLASH 2020年3月24日号)