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【リオ五輪/陸上男子】ケンブリッジ飛鳥「苦手科目は英語」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.08.04 13:00 最終更新日:2016.08.04 13:00
6月25日におこなわれた陸上・日本選手権100m決勝は、9秒台にもっとも近い記録を持つ桐生祥秀でも、ロンドン五輪代表の山縣亮太でもなく、伏兵のケンブリッジ飛鳥(23)が制した。
「9秒台を出すなら、ケンブリッジが最初といわれた逸材だが、たび重なる怪我などもあって、期待される存在ではなくなっていた」(陸上担当記者)
外見とは裏腹に、繊細な神経の持ち主。大阪・淀川中学の陸上部顧問だった山口忠広先生が明かす。
「小学生時代はサッカーをやっていたが、中学にサッカー部がなく、仲のいい子に誘われて陸上を始めたそうです。女子にモテた話は聞いたことないです(笑)。
苦手科目は英語。練習に来ないと思ったら、ほかの部員が『英語の居残り授業です』と(笑)。お母さんの仕事の都合で東京に引っ越すことになったとき、『大阪に残って陸上をやる』と言って、説得するのが大変でした」
転機となったのが、2014年オフ。父親の故郷ジャマイカにあり、ウサイン・ボルトが所属するクラブ「レーサーズ」への短期留学だった。
ここでウエイトトレーニングの重要性を痛感し、帰国後に肉体改造に着手。体重は5kg増加し、体脂肪率は6%から4%に落ちた。
そのことによって、トップスピードを迎えてからの走りに安定感が増した。
「個人100mは厳しいが、リレーは史上最強メンバー。しかも、日本のバトンワークは世界一」(陸上担当記者)
ただ多くの記者が、「唯一の懸念材料は、ケンブリッジにリレーの経験がほとんどないこと」と、口を揃える。
「7月22日から国内合宿を張るので、バトン練習もやるはず。200mの飯塚翔太も絶好調。メダルを獲るには、世界選手権で負けた中国に勝つことです」(スポーツジャーナリスト・折山淑美氏)
(週刊FLASH 2016年7月19日号)