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【リオ五輪/陸上女子】鈴木亜由子「常人離れした集中力に感嘆」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.08.05 13:00 最終更新日:2016.08.05 13:00
「自分の力を出しきってきます!」
6月29日、勤務先の郵便局で開催された壮行会で、鈴木亜由子(24)はこう宣言した。
24日のリオ五輪代表選考会女子1万mで初優勝、26日の女子5000mでは2位に入り、女子5000m、1万mの2種目で日本代表に選ばれた。
鈴木は愛知県豊橋市生まれ。中学生時代に出場した全日本中学選手権で2冠を達成し「天才少女」と注目を浴びたが、高校時代には右足を疲労骨折。故障からくる不調に悩まされた。
大学卒業後の2014年4月からは日本郵政グループ女子陸上部に所属。
「故障をしないこと」を徹底し、辛抱強くトレーニングに励んだ。そんなとき、鈴木選手の気持ちを支えてきたのは9時半から12時までの郵便局での勤務だ。
「『局内で声をかけてもらうことが力になる』『郵便局で働くことは、練習とは違う側面があり楽しい』と話していました。練習のスイッチと仕事のスイッチは切り替えているそうです」(郵便局の同僚・以下同)
鈴木は総務部に所属している。業務内容は「パソコンによる表や掲示物の作成。郵便配達員に『いってらっしゃい!』と声かけしています」。
社会人2年めになると故障が癒え、成績を伸ばしていく。世界選手権では、5000mで日本代表に選出され自己ベストをマーク。「完全復活」を果たした。
鈴木は学歴の高さでも有名。「勉強もスポーツも両方頑張る」と県内屈指の進学校・時習館高校から名古屋大学経済学部に進学した秀才だ。
「競技でもそうですが、とても集中力が高くて驚きます。あまりに仕事に没頭しているときは、息抜きをしてほしくて声をかけることがあります」
「仕事と競技の両方頑張る」ことが、彼女流の秘策となっているようだ。
(週刊FLASH 2016年7月19日号)