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前園真聖が語る「『マイアミの奇跡』はこうして起きた!」

スポーツ 投稿日:2016.08.11 07:00FLASH編集部

前園真聖が語る「『マイアミの奇跡』はこうして起きた!」

写真:報知新聞/アフロ

 

 1996年アトランタ五輪の男子サッカー。グループD第1戦で、日本はブラジルに1‒0で勝った。世に言う「マイアミの奇跡」で、今なお記憶に鮮明な、日本サッカー史上最大のジャイアントキリング(弱者が強者を倒すこと)だ。

 

 左サイドの路木龍次が、前線に送ったボールを城彰二(上写真)が追う。クリアに向かったブラジルのDFアウダイールとGKジーダが交錯し、こぼれたボールを伊東輝悦が押し込む。

 

「五輪の時期になると、ゴール映像が流れますが、路木にパスを出しているのは僕なんです。映像には映っていませんが(笑)。当時、若さゆえに『A代表よりも強い』と口にしたこともあった。世界を変えようという気持ちが、結果に繋がったと思います」

 

 こう話すのは、2005年に引退した前園真聖(42)。

 

 前半ブラジルの猛攻をしのぎ、後半もGK川口能活の好セーブが続く。相手が焦りはじめた後半27分、あのゴールは生まれたという。

 

「僕が路木にパスを出したとき、テル(伊東)はまだ僕の背後にいたんです。疲れが出る時間帯に、リスクを覚悟しながら60m近くダッシュしてボールに追いついた。テルのタフさがあったからこそ生まれたゴールで、けっして偶然ではない」

 

 ゴール後、ロスタイムを含めて20分以上もブラジルの猛攻は続いた。 「あれほど時計を何度も確認したことはありませんでした(笑)」

 

 この話には後日談がある。

 

「数年前に当時のメンバーだったロベルト・カルロスに会ったとき、あの試合を覚えてるかって聞いたら、『あんな屈辱、一生忘れるわけないだろ!』って、言われました」

 

 リオ五輪で注目しているのは、キャプテンのMF遠藤航。「チームの核になれる選手です」と前園は話した。

(週刊FLASH2016年8月2日号)

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