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広島・森下暢仁、恩師が贈った金言は「女性に気をつけろ」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.08 06:00 最終更新日:2020.07.08 06:00

広島・森下暢仁、恩師が贈った金言は「女性に気をつけろ」

小学生時代の森下投手

 

「今年のセ・リーグの新人王は、彼で決まりでしょう」
 多くの野球担当記者が口を揃えて絶賛するのが、広島の森下暢仁投手(22)だ。

 

 7月5日現在、まだ2試合にしか登板していないが、内容が素晴らしい。1勝0敗、防御率は1.72だ。最速154kmの速球に加え、カーブ、チェンジアップ、カットボールと変化球も多彩。期待どおり、いやそれ以上の活躍を見せている。

 

 

 現在では珍しく、大きく縦に割れるカーブで空振りが取れることも大きな特長。正捕手・會澤翼も「逃げるのではなく、向かってくるカーブ」と絶賛している。

 

「森下は、佐々岡(真司)監督が欲しがった投手。監督自身や前田(健太)が背負っていた18番をつけさせるよう、松田元オーナーに直訴したほど期待が高かった。

 

 練習試合では打たれたこともあったが、『何事も経験。どんどん打たれろ!』と、意に介さなかった。佐々岡監督との出会いも、活躍の要因だ」(広島担当記者)

 

 森下が野球を始めたのは小学3年のとき、大分市の「明治少年野球クラブ」でのことだった。コーチを務めていた矢野徳幸氏は、こう語る。

 

「味方がエラーしても、『大丈夫、大丈夫』と仲間を気遣える子でした。まったく手がかからず、どこまで伸びるか楽しみでした」

 

また当時、監督を務めていた大戸耕一氏は、こう振り返る。

 

「ベースランニングの際に、ホームと二塁で同時スタートで競走させるんです。自分のチームが負けると、『もう一丁』と勝つまでやめない。とにかく負けず嫌いでした。

 

 試合には5年生の新人戦から出ることが多いんですが、彼は4年生から出ていました。私は15年間チームに携わりましたが、4年生から試合に出たのは森下を含め2人だけ。センスが図抜けていました。小学6年のとき、遠投は86mぐらい投げていました。

 

 あれほど手のかからなかった子は珍しいですよ。やんちゃだったら、もっとエピソードもあったんでしょうけどね(笑)。サードと投手を掛け持ちして、当時は巨人ファンでした」

 

 地元の大東中学でも、投手と内野手を兼任した。

 

「中3で168cm51kgと、体は大きくありませんでしたが、動きやスローイングはとてもきれいでした。努力を怠らない子でしたね。ただ、トップアスリートになるだろうというイメージはなかったし、まして将来、プロに行けるとは思いませんでした」(監督を務めていた林吾郎氏)

 

 大分商業高校に進むと、投手の比重が大きくなっていった。渡邉正雄監督が語る。

 

「1・2年はショートで、3年からエース。その夏には、注目される投手になっていました。とにかく運動神経が抜群。バレーをやらせてもうまく、顧問の先生が『バレーでも、いい大学に行ける』と太鼓判を押すくらい。

 

 そうそう、あれだけのイケメンでしたので、女子生徒からいろいろ相談を受けましたよ。プロで活躍すればモテるでしょうから、『女性には気をつけろよ』という話はしました(笑)」

 

 じつは、そのイケメンぶりは、小学校時代から話題になっていた。明治少年野球クラブの同級生、槇翔太氏が懐かしそうに振り返る。

 

「バレンタインでは、食べきれないくらいチョコをもらっていましたから。顔がかわいかったので、女子生徒だけでなく、お母さんたちのファンクラブがあったほどです。

 

 野球以外でも運動神経はすごかったけど、勉強はあんまり……。時効だから言いますが、社会のテストで席が隣のとき、答えを教えてあげたことがありましたから(笑)」

 

 無観客試合のなか、広島はビジターの試合が続く。10日以降、ホームで観客を入れるまで、“カープ女子” が手ぐすねを引いて待っていることは間違いない

 

(週刊FLASH 2020年7月21日号)

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