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待ってろ東京五輪/野球「吉田正尚」グラブに刻む一字

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.07.28 20:00 最終更新日:2020.07.28 20:00

待ってろ東京五輪/野球「吉田正尚」グラブに刻む一字

 

 東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、野球吉田正尚(27)だ。

 

 173cmと小柄ながら打撃はパワフルで、フルスイングが代名詞の吉田。グラブの形・カラーは毎年のように変わるが、「頂」の刺繍を入れることは、彼にとって不変である。

 

 

「僕にとっての『頂』という言葉は、頂点に立つという意味ではなく、『そこに向かって登りつづけることを目指す』という意味なんです。野球には、なかなかゴールがないと思いますし、バッティングも同様。

 

 そういう意味でも、『頂』を目指しつづける選手でありたいと思っています。高校時代からこの言葉が好きで、その気持ちを忘れないためにも、グラブに刺繍しました」

 

 入団3年めに開花。以降、毎年のように打撃3部門で好成績を残し、いまや侍ジャパンの主軸打者に成長した吉田正尚。

 

「青山学院大2年時に、日米大学野球で初めて日本代表に選ばれましたが、代表戦は、試合前の『君が代』を聴くだけで気持ちが高まります。緊張感というか、独特な雰囲気がありましたね。

 

 それは、プロに入っても同じです。日本代表というのは、12球団から選ばれし者だけが来ることを許される、トップ中のトップチーム。その場所でやれるということは、誇りだと思っています」

 

 残念ながら新型コロナウイルスの影響で、東京五輪開催は1年、延期された。だが、吉田の思いはブレない。

 

「まだ代表に選ばれていないので、大きなことは言えませんが、選ばれるためにも、シーズンで数字を出していくことが絶対条件だと思っています」

 


よしだまさたか
1993年7月15日生まれ 福井県出身 173cm85kg 青山学院大を経て、ドラフト1位で2016年にオリックス入団。昨季は打率、出塁率、安打数でリーグ2位を記録。2019年に、WBSCプレミアの日本代表に選出

 

写真・ジジ

 

(増刊FLASH DIAMMOND 2020年8月20日号)

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