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青木真也が口撃「朝倉未来はヤンキーカルチャーに適合した商売上手」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.01 11:00 最終更新日:2020.08.01 11:00
「空気を読まない」ことをウリに格闘技界をサバイブしてきた “孤高の格闘家” 青木真也(37)。
そんな彼の著書、『距離思考 曖昧な関係で生きる方法』(徳間書店)が話題だ。同書には人生の “答え” として「ファミリー」という概念が頻繁に登場する。
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青木が言うファミリーとは、日本語訳の「家族」とは異なる。簡単にいえば「仲間」。それもお互いが会いたいときにだけ会い、助けが必要なときは手を差し伸べる、きわめて曖昧な関係の仲間だ。これが、30代半ばで青木がたどり着いたひとつの答えだ。
格闘家としてベテランの域に入ってきた青木は、いま何を考え、何を思うのか――。3冊めとなる著書(技術書を除く)を出したばかりの、“言葉を持つ格闘家” 青木に話を聞いた。
――そもそも今回の本を書こうと思った動機は?
青木真也(以下・青) 僕は今年37歳になったんですけど、僕と同年代の1983年組ぐらいの世代って、みんな会社の人間関係だったり、家庭のことだったり、いろんなことに悩んでいるんですよね。そういうことに対して、常々もっと緩くていいんじゃないの? という思いがあったし、いちいち完全なものを求める社会に対する違和感があったんです。
――奥様との別居も関係ありましたか?
青 そうですね、家庭を壊したのもあるし、格闘技を続けるなかで負けが込んだりとか、いろんな経験をしていくなかで気づいたのが「ファミリー」という概念。30代半ばぐらいで、ようやく情熱の量が同じ、同世代の頑張ってる奴らに出会えたことで、僕自身が救われたんですよね。
――ファミリーに出会うまでは、孤独と闘う日々を送ってきたということですか?
青 もうもうもう、ホントにそうです。僕、メジャーデビューしたのが22歳なんで、大卒ぐらいからずっとですよね。孤独感をずっと感じてました。特に、僕の場合は若いときにわりと成功といったらアレだけど、年齢よりも早く上に来ちゃったんで。
普通、格闘技選手って、トップにいる旬の時期が短いんですけど、僕は22~23でメインどころに来てから、ずっと今まで来ちゃったんで。僕と同じレベルで、同じように感じている人がいなかったというか。
――若くして登りつめたゆえの弊害ですか?
青 めちゃくちゃありましたね。でも、那須川天心なんか、僕が感じている以上に孤独だと思いますよ。多くの人は那須川天心を観て「輝いてるね」って言うけど、あれだけの成績を、あの年齢で残してたら、絶対に彼にしか見えてないもんがある。
ということは、それだけ苦しいし、彼の思いは理解されないはず。そこは僕ですらわからない。ただ、わかるのは「すごく苦しいんだろうな」って。
――若いころの自分と、天心選手を重ね合わせて見たりしますか?
青 いや、僕はあんなに高いレベルじゃなかった。もっと下だから、そういう意味ではないですね。
――青木さんは30代半ばにして、お互いに切磋琢磨できて、弱いところも全部さらけ出せるようなファミリーと呼べる存在と出会えたわけですが、そうしたファミリーと出会うためには、そこに至る過程も大事ですか?
青 そうですね。要は、なんの仕事でもやり続けて、自分がある程度の力をつけるしかない。よく言うんですけど、僕はふだん一緒にいるメンバーと対等に話せるようにするため、日々頑張るみたいなところがあって。
たとえば僕、嫌いなんですけど、「(青木さんと)お話ししたいです!」みたいに軽く言ってくるヤツいるじゃないですか。あれって、「いやいやいや。話にならねえよ」「対等に立てないよ」みたいに思うことがよくあるんです。
僕は深く話をする人間とは、お互いめぐり合うものだと思っているんで、「お話ししたいです」とか「1回話してみたいです」みたいなヤツは、たいていダメだなと思ってます。