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待ってろ東京五輪/ホッケー「田中健太」元公務員が30歳で…
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.05 20:00 最終更新日:2020.08.05 20:00
東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、男子ホッケーの田中健太(32)だ。
田中が最初に海外でプレーするチャンスを掴んだのは、21歳のときだった。ドイツのクラブからオファーがあったのだ。
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「ずっと海外でプレーしたいという思いは持っていたのですが、そのときは、『プロのホッケー選手』というのがなかなかイメージできなくて。安定した公務員の道を選びました」
それでも、思いは熾火のように燻りつづけた。だから2度めは、迷いもひるみもしなかった。
「すでに30歳になっていたので、(退職することに)周囲からは大反対されましたけどね(苦笑)。でも、ホッケー大国のオランダに飛び込んだのは、間違いではなかったと確信しています」
世界最強リーグのオランダで自信を掴んだ。すべては、東京五輪でメダルを獲るために--。その思いがあるから、コロナ禍なんかには絶対に負けない。
「これまで、当たり前にできていたことができなくなったことで、あらためてホッケーへの感謝の気持ちが強くなりましたね。1年後……その感謝の気持ちを持って、胸を張ってピッチに立ちます!」
たなかけんた
1988年5月4日生まれ 滋賀県出身 173センチ69キロ 和歌山県庁に勤務しながらホッケーを続け、2018年アジア大会で初優勝。30歳でホッケーの強豪国・オランダで日本人男子として初のプロ選手に。HGC HC所属
写真・田中智久
取材&文・工藤晋
(増刊FLASH DIAMMOND 2020年8月20日号)