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待ってろ東京五輪/射撃「松本崇志」4度めで悲願の代表内定!

スポーツ 投稿日:2020.08.07 20:00FLASH編集部

待ってろ東京五輪/射撃「松本崇志」4度めで悲願の代表内定!

「家では包丁研ぎにハマってます(笑)」という松本。集中力の鍛錬にひと役買っている

 

 東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは−−。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、射撃の松本崇志(36)だ。

 

 五輪最終選考会を兼ねた、2019年11月のアジア選手権「男子ライフル3姿勢」で日本選手最高の11位となり、初の五輪代表を決めた松本崇志。北京(2008年)、ロンドン(2012年)、リオ(2016年)と過去3大会、あと一歩のところで逃してきた五輪切符を、ついに掴んだ。

 

 

「リオの代表権を逃したすぐあとに、自衛隊の幹部候補生学校の教育に行くことになりました。そこで10カ月間、自衛隊の訓練だったり勉強をするんですけど、そのときのつらい経験が、僕の競技にプラスに作用して、代表内定に繋がったと思います」

 

 松本が出場予定の「50mライフル3姿勢」は、膝の上に銃を置いて構える「膝射」、伏せて銃を構える「伏射」、立った姿勢で銃を構える「立射」の3種類を組み合わせた種目。各40発ずつ撃ち、合計120発のトータルで順位を競う競技だ。

 

「よくたとえて言うんですけど、家のゴミ箱にゴミを投げたときに、一発で入ると気持ちいいじゃないですか。あれが、射撃で10点を撃つ感覚に近いですね。

 

 ずっと連続して入れていて、最後の1個をポロッと外してしまうのが、9点を撃つときの感覚に似てて。そういう緊張感や達成感があるのが、射撃という競技です」

 

 競技で使用するのは22口径のライフル銃。精度の高さを競うだけに、メンタルの強さが重要。東京五輪は延期が決まったものの、松本は静かに爪を研ぎながら来べきときに備えている。

 

「この競技は、ピークに持っていくのも大事ですけど、技術の積み重ねも大事。期間が伸びれば、そのぶん、もっといい成績が残せるんじゃないかと思っています。出る以上は、もちろん金メダルを狙うつもりです!」

 

まつもとたかゆき
1984年1月10日生まれ 長崎県出身 168cm65kg 島原工高でライフル射撃を始め、日大を経て自衛隊体育学校に入校。2018年アジア大会では銅メダル獲得。12年越しの悲願であった五輪代表を射止めた

 

写真・丸山剛史

 

(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)

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