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待ってろ東京五輪/カヌー「宮田悠佑」中高生を震わせたい
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.08 20:00 最終更新日:2020.08.08 20:00
東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、カヌーの宮田悠佑(29)だ。
「東京五輪は、競技人生のなかで目標でもありましたし、最高のパフォーマンスを発揮できるように、しっかり準備しています」
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中学時代にカヌーと出会った。水泳部がなかったため、「同じ水競技だから、水泳でやっていたことが生きるかな」という理由で、カヌー部に入部した宮田。
「中学1年の初めての試合でコースアウトして、ノータイムだったんです(笑)。それが悔しくて、火がついたという感じですね」
高校生になると、ジュニアの日本代表に選ばれ、大学2年でも日本選手権で優勝した。しかし大学3年以降、大スランプに陥る。
一時は引退も考えたが、自分自身に過度なプレッシャーをかけていたことに気づき、大学を卒業すると和歌山に移住。カヌーを純粋に楽しむ高校生に刺激を受けて復活した。
「自分の姿を見て、今後カヌーに興味を持つ中高生が出てきてくれればいいな、と思います。そのために、五輪では熱が伝わるような、気持ちを震わせられるようなレースをしたい。スピード感や、後半からの追い上げを見てもらいたいですね」
みやたゆうすけ
1991年5月21日生まれ 福島県出身 176cm82kg 2019年のカヌースプリント世界選手権で、500m4人乗りに出場して全体12位、アジア大会では1位に輝いた。和歌山県教育センター学びの丘所属
写真・津高良和
(増刊FLASH DIAMMOND 2020年8月20日号)